アイシテル〜海容〜

脚本/高橋麻紀、吉本昌弘
プロデューサー/次屋尚、千葉行利
演出/吉野洋、国本雅広、久保田充

http://www.ntv.co.jp/aishiteru/


第3話 告白…少年の殺意

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智也に弁当を持って行くさつきだが、差し入れは規則として
禁止だとして渡せなかった。智也の大好きな卵焼きの弁当
だったが・・・その事を目の前にいる智也に告げるが、ウザイ
という彼は刑務官に告げて退出を求める。
さつきはどうして良いのか分からず、葉子に相談する。
子供には色んな顔があり、向き合っていくことが大切だと告げ
られる。これからが新しいスタートラインであるとの事。

一方被害者・小沢家では、母・聖子は犯人のことを少しでも
知りたいとして新聞の切り抜きを集めていた。そんな事をして
いたら忘れられないとして娘・美帆子はその行動を辞めさせ
ようとする。すると聖子は清貴の事を忘れたくない事。
そして全ては私のせいであり、私が死なせたという。そんな
彼女の発言を見かねた夫・秀昭は初めて大声を出し、お前の
せいだと言えば満足するのかと告げる。殺されなければいけ
ない理由など無いし見つかるものではないという。
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殺人事件が起こり、その被害者は小学生、そして加害者も
また小学生だった。一体殺害当時、何が起こり何を考えていた
のか。

少しずつ明かされていく事件当時の状況。
加害者である智也の非情な事件とは逆に、次々と浮かび上がっ
てくる優しい一面。
驚くべき事は智也は母親の事が好きだったという事実か。
邪険に扱うような姿勢を見せる中にも、実際には優しい行動の
裏返しで、昆虫のエピソードは母親思いの一面を伺わせた。

ウザイという言葉にもそれらの優しさの裏返し的なものが含ま
れているのか。

葉子とはコミュニケーションを普通に取るし、それどころか
息子が病気だと知り早く帰宅させようとして告白しようと
するのだから驚くべき行動だ。

また事件当時の状況の中にも、当初は優しさから始まったとして
居るが、猟奇的な一面へと変わり果てたきっかけは何処に有るの
か。キャッチボールをした清貴の中に自分には無い何かを見た
のか。それにしても殺人に至る程の原因が含まれているのかが
気になる点だね。

さつきは息子に向き合うために少しでも自分の知らない息子
の姿を求め始める。相変わらず旦那の方は割り切った生活を
していて、腹が立つほどサバけた性格をしている。
全ての元凶が彼の中にあるのかも知れないのに、それでも自分
の生活のリズムを崩さない様にしている所は、ある意味凄い。
一応さつきの事は気に掛けているところが憎たらしいが、
それでも殺人までしてしまう子供の気持ちがイマイチよく
分からないところがあるな。

さつきくらいの母親像はそう特別な感じもしないので、何が
原因なのかという感じだが、それが分かれば世の中平和なん
だろうね。

野口さつき …… 稲森いずみ (37) 妻。ファミレスでバイト
小沢聖子 …… 板谷由夏 (37) 妻
野口和彦 …… 山本太郎 (36) 夫。仕事人間
小沢美帆子 …… 川島海荷 (14) 長女。少し反抗期
野口智也 …… 嘉数一星 (小5) 両親とあまり口を聞かない
小沢清貴 …… 佐藤詩音 (小2) 可愛い子
森田彩乃 …… 田畑智子 (30) さつきの妹
小沢秀昭 …… 佐野史郎 (45) 夫。市役所勤め
富田葉子 …… 田中美佐子 (45) 家裁調査官
森田敏江 …… 藤田弓子 (62) さつきの母

富田健太 …… 吉川史樹 (小4)
麻衣子 …… 志村怜那 (14)
宏美 …… 折山みゆ (14)
小泉刑事 …… 小松和重
菊池刑事 …… ダンカン
佐伯エリ …… 猫背椿 (フラワーショップ経営)
佐伯遥 …… 野口真緒 (エリの娘)

金子貴俊、一本気伸吾、竹内晶子、川嶋秀明、兒玉宣勝
河口瑛将

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