アイシテル〜海容〜

脚本/高橋麻紀、吉本昌弘
プロデューサー/次屋尚、千葉行利
演出/吉野洋、国本雅広、久保田充

http://www.ntv.co.jp/aishiteru/


第6話 生きてこその償い

--------------------------------------------------------
殺害現場に花を手向けに来たさつきを見つけた美帆子は、彼女
に二度と来るなと告げ、土下座するさつきに対して償って貴方
も死んでみたらと告げる。
美帆子は両親にその事を告げる。彼女自身厳しい言葉を投げか
けた事でいたたまれない気持ちになっていた。
秀昭は子が犯罪を犯したならば罪を償うのは親の責任だとして
美帆子を擁護する。

智也はこの日富田との面談を断る。

一方さつきの元に母親・敏江から電話が鳴る。彩乃から連絡が
無いかとの事。ただならぬものを感じたさつきは敏江の元に
行き、何が起こっているのか尋ねる。
彩乃は婚約が白紙になったのだという。言い争いになって飛び
出したままだという事でさつきは心当たりのある場所を探しに
いく。すると案の定彩乃は近所の境内にいた。
--------------------------------------------------------

ドラマとしては初めて遺族と加害者家族が面と向かって触れ
あった話だった。

相変わらずさつきに対して酷な展開が続く。

似たような内容の繰り返しにも見えるが、加害者家族は特に
世間からの壁にぶつかっては傷つき、落ち込んでは立ち直るの
繰り返しの中で、生きる意味を見つけていくって感じの状況に
なるので仕方がないのかも知れない。

それにしても驚いたのは、清たんの厚かましさ。
この子確かに可愛いけれど、美帆子が嫌っていた理由はなんと
なく分かる気がする。男性版のさとう珠緒ですか?という感じに
自分が可愛いくて愛されているという事を他人に話したくて仕方
が無いんじゃないかというくらいの勢いですり寄ってくる。
智也に同情する余地は皆無だけれど、ちょっと幸せオーラを
出し過ぎて嫉妬の対象になりそうな感じだ。

ドラマとしては妹との確執も描かれた。
ここぞとばかりに被害者面した妹が、比較されてきた人生に
不満を漏らして攻撃する。怒ったときにしかその人の本音が
覗けないというのは本当のことだな。
今回の美帆子にしても彩乃にしても、厳しい言葉で相手を責め
た後吐いた言葉によって自分を責めてしまう。
他人を言葉で傷つけても良いことは何もない所が、良い感じで
あぶり出されたが、自分の気持ちに整理を付けるためにも
言ったか言わないかで違いはありそうだね。

部外者面していた野口和彦もようやく当事者としてドラマに
加わり始めたと思う。それが彩乃の言葉によって気づかされる
のだから何とも皮肉な展開。

智也にしても母親とは面と向き合う自信が無かった感じなので
ワンクッション置いて父親と話せたことは、事態が前向きに
進展していきそうだね。

野口さつき …… 稲森いずみ (37) 妻。ファミレスでバイト
小沢聖子 …… 板谷由夏 (37) 妻
野口和彦 …… 山本太郎 (36) 夫。仕事人間
小沢美帆子 …… 川島海荷 (14) 長女。少し反抗期
野口智也 …… 嘉数一星 (小5) 両親とあまり口を聞かない
小沢清貴 …… 佐藤詩音 (小2) 可愛い子
森田彩乃 …… 田畑智子 (30) さつきの妹
小沢秀昭 …… 佐野史郎 (45) 夫。市役所勤め
富田葉子 …… 田中美佐子 (45) 家裁調査官
森田敏江 …… 藤田弓子 (62) さつきの母

富田健太 …… 吉川史樹 (小4)
麻衣子 …… 志村怜那 (14)
宏美 …… 折山みゆ (14)
小泉刑事 …… 小松和重
菊池刑事 …… ダンカン
佐伯エリ …… 猫背椿 (フラワーショップ経営)
佐伯遥 …… 野口真緒 (エリの娘)

山崎画久、川嶋秀明、藤崎卓也、若林正

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system