アイシテル〜海容〜

脚本/高橋麻紀、吉本昌弘
プロデューサー/次屋尚、千葉行利
演出/吉野洋、国本雅広、久保田充

http://www.ntv.co.jp/aishiteru/


第8話 審判の日、全ての真相

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富田の前で全部話すとして語り始めた智也。
トイレの為に清貴を自宅に招いたこと。その時ただいまを言わ
ない智也のことを清貴は不審がっていたという。部屋では清貴の
姉の話になり、チビとからかうことを言われたという。両親が
僕を好きだから姉がヤキモチを焼いているのだという。
部屋にあったグローブを見て清貴はキャッチボールをしたがり
河川敷に行った事。ホームレスの女性との件が有ったので行き
たく無かったが強引に清貴に連れて行かれた事。清貴は毎週
日曜日に父親とキャッチボールをしている為に上手かった事を
語る。グローブがあるのに下手な智也のことをヘンだ言った
という。その時看板が見えたので僕のことを笑っているのかに
思ったという。ママが帰る頃なので帰宅するという清貴に対し
て、まだ帰っていないと言った事。その言葉で清貴は智也に
対してスゲー嫌な奴だといった事。智也のママと自分のママを
一緒にするなと言われカーっとなった事を語る。
それから先のことは日誌に書くという事で全ては智也に託され
る事になる。
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いよいよ全貌が明らかになる。
何故殺すことに至ったのか、本人の口から告げられる。

既に前回語られたこと以上の話が、清貴と智也の間に無かった
事もあって、少々呆気ない話だった。

智也が母親思いである事はホームレスの一連の話の中でも描か
れていたし、ここに来てそれを強調してもあんまり感じるもの
が無かったのも事実。

しかしドラマとしては、両親との関係が上手くいっていない
事を示唆しても変人呼ばわりされるし、かといって上手く行っ
ていることを語れば他人から嫉妬の対象として取られてしまう
事がなんとも皮肉に映る。嫉妬して殺害に及んでしまった事が
描かれている事もあり、小沢家の聖子に続き、美帆子も犯人に
対して理解ある態度を見せていくのだろうか。

秀昭は一人意固地になって事件と向き合うことを拒否している。
同じ男性陣の中でも和彦は随分事件に向き合う姿が見られるだ
けに、秀昭の行動には少々鼻につく部分がある。

一連のドラマを見ていると女性は感情に流され感情を露わにす
るけど、より現実的な態度を見せている所が、男性陣との差と
して面白く描かれているのではないか。

美帆子が"死んでみれば?"と言ったことに対する後悔の念と
同時に生きていた事に対してホっとした気持ち。そしてその
気持ちに対して憤りを感じている事実が、このドラマの複雑さ
を物語っている気がする。

一時期距離を置いていた佐伯家がまた近づいてきたことは、
ドラマとして加害者側が前向きになれる要素の一つだね。

さて今後はどんなドラマ的要素が残っているのかな。

野口さつき …… 稲森いずみ (37) 妻。ファミレスでバイト
小沢聖子 …… 板谷由夏 (37) 妻
野口和彦 …… 山本太郎 (36) 夫。仕事人間
小沢美帆子 …… 川島海荷 (14) 長女。少し反抗期
野口智也 …… 嘉数一星 (小5) 両親とあまり口を聞かない
小沢清貴 …… 佐藤詩音 (小2) 可愛い子
森田彩乃 …… 田畑智子 (30) さつきの妹
小沢秀昭 …… 佐野史郎 (45) 夫。市役所勤め
富田葉子 …… 田中美佐子 (45) 家裁調査官
森田敏江 …… 藤田弓子 (62) さつきの母

富田健太 …… 吉川史樹 (小4)
麻衣子 …… 志村怜那 (14)
宏美 …… 折山みゆ (14)
小泉刑事 …… 小松和重
菊池刑事 …… ダンカン
佐伯エリ …… 猫背椿 (フラワーショップ経営)
佐伯遥 …… 野口真緒 (エリの娘)

山崎画久、川嶋秀明、伊藤正之

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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