ありふれた奇跡

脚本/山田太一
演出/田島大輔、谷村政樹

http://wwwz.fujitv.co.jp/arifureta-kiseki/index.html


第4話


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日曜日に加奈が翔太の家を見に来ることになる。
翔太は父・重夫や祖父・四郎にその事を告げるが、あまり
嬉しそうな表情ではないことに四郎は気がつく。まだ出会って
一ヶ月ちょっとだからと告げる翔太だが、四郎からは嫌いな人
の家を見たいと思うか?と告げられ少し勇気づけられる。
地元の駅で待ち合わせする。本当に来るかどうか不安だった
翔太だが改札口を出る加奈の姿を見て安心した表情を見せる。
そして翔太が生まれ育った町を道案内していく。
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相変わらず繊細な描写が繰り返される。

加奈と翔太の関係は、二人の背負う暗い影を思うと随分と
進んだ感じがしたが、男性側から関係をセーブしようとする
ところが凄いと思った。
相変わらず加奈の影は同じ描写を繰り返すのみ。
私とは付き合いを進める中での"恐い"という意味が違うという
彼女。
ジラしてジラして最後に分かる設定なのか。せめて別の映像
を見せて欲しい気がする。

アイリッシュダンスのシーン。
二人で部屋に行くことになるが、どんな切り口で会話を継続
していくのかなと興味を持っていたところ、ダンスシーンで
間を持たせてしまった。
その後のシルエットで描くような夕陽をバックにしたキスシ
ーン。まぁ男女が一つの部屋に居ればこうなるのも自然か。
一応心に傷を背負う加奈もキスまでは違和感なく進むことが
出来るのか。キス以上の関係を疑う父親と祖父。そんな訳
無い。

今回のサプライズは加奈の母・桂のエピソード。
折角売れたと思っていた人形は不倫していた教師が買った
もの。しかもその教師は黙ってウィーンに行こうとしている
現実。綺麗に別れようにも色んな事が重なりすぎて混乱した
のだろうね。

ダメージを受けている桂が加奈に抱きつき男性の臭いを探り
当てたり、近所の犬を連れた榎本さん経由で加奈が男性と
居たことが発覚してしまったり、ばあちゃんが加奈の机から
写真を掘り当てして、いよいよ翔太に繋がりが有ることが
見つかったが、そんな繋がりを遥かに超えて中城朋也と
田崎重夫が裏で繋がっているサプライズ。で、なんで繋がって
いるんだろうか。二人とも行動が怪しい分、期待させるもの
が有るな。

中城加奈(29) - 仲間由紀恵 (娘:業務用厨房機器販売)
中城桂(50) - 戸田恵子 (母:人形教室)
中城朋也(54) - 岸部一徳 (父:サラリーマン)
中城静江(76) - 八千草薫 (祖母)
田崎翔太(31) - 加瀬亮 (息子:左官)
田崎重夫(54) - 風間杜夫 (父:水道局勤務)
田崎四郎(77) - 井川比佐志 (祖父:左官)

藤本誠(50) - 陣内孝則 (妻・娘を火事で亡くす)
安藤律子(48)- キムラ緑子 (翔太の母。離婚)
神戸幸作(42) - 松重豊 (左官)
時枝春美(25) - 黒坂真美 (加奈の同僚)
妙 - 宮田早苗 (スナックのママ)

松木勇 - 渡辺哲
立川研次 - 吹越満

泉晶子、木村翠、足立龍弥、永島涼太、柳野幸成、宮坂あゆみ

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