ありふれた奇跡

脚本/山田太一
演出/田島大輔、谷村政樹

http://wwwz.fujitv.co.jp/arifureta-kiseki/index.html


第11話


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5分間トイレに行くまでの間赤ちゃんを預かっていて欲しい。
そう告げられ戸惑ったモノの預かることになる加奈と翔太。
しかし翔太は過ぎ去りゆく時間が気になってしょうがない。
少し時間が掛かりすぎだという翔太に対して、加奈は問題が
起こっている事をなかなか認識できず抱いていた赤ちゃんに
視線を向ける。20分が過ぎ30分が過ぎ・・・そうしている間
突然赤ちゃんが泣き出すことに戸惑う二人は、急いでミルクを
用意したり、赤ちゃんの扱いが書かれた書籍を求めて走り回る。
その甲斐有って赤ちゃんは笑顔を取り戻すが、未だに親が引き
取りに来ないことに不安を覚える。
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最後に来て四郎が孫・翔太と加奈の関係を認める描写が急ぎ足
にも思えたが、神戸のエピソードを挟んだ辺りはとてもよく
出来ていた。

小谷美代と赤ちゃんの存在は、確かに不思議な巡り合わせでも
有り、神様のイタズラにも思えるけど、唐突な感じもする。
赤ちゃんの対応を巡り、取り扱いになれていない初々しい
カップルの面白さが垣間見られたけど、やはり何と言っても
二人の性格が描かれていたというのが良かった点か。

四郎の他人に厳しい態度を見せる点は、戦前戦後を体験してきた
彼ならではの感情だったが、赤ちゃんが出来ない分、神戸家族
だったり、中城家との繋がりが持てたりと彼の心情に対するケア
も忘れず、上手い結論を持ってきたと言ったところか。

家族一同集まる食事の場で四郎が何を言い出すのかどうかが
ドラマとしてのサプライズで有ったが、その分やや四郎の気持ち
の移り変わりが省略されている感じもする。

最後は藤本辺りにもハッピーエンドを臭わす点は良くできている
かな。

中城加奈(29) - 仲間由紀恵 (娘:業務用厨房機器販売)
中城桂(50) - 戸田恵子 (母:人形教室)
中城朋也(54) - 岸部一徳 (父:サラリーマン)
中城静江(76) - 八千草薫 (祖母)
田崎翔太(31) - 加瀬亮 (息子:左官)
田崎重夫(54) - 風間杜夫 (父:水道局勤務)
田崎四郎(77) - 井川比佐志 (祖父:左官)

藤本誠(50) - 陣内孝則 (妻・娘を火事で亡くす)
安藤律子(48)- キムラ緑子 (翔太の母。離婚)
神戸幸作(42) - 松重豊 (左官)
時枝春美(25) - 黒坂真美 (加奈の同僚)
妙 - 宮田早苗 (スナックのママ)
権藤(53) - 塩見三省 (警察官)

小谷美代 - 末永遥

宮坂あゆみ、阿南健治、戸村美智子、真山章志、日向丈
奥田ワレタ、神崎舞子、松浦慎一郎、佐藤椛、浜村花梨
三宅朱皓

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