アタシんちの男子

脚本/武藤将吾
企画/立松嗣章
演出/松田秀知、佐藤源太

http://wwwz.fujitv.co.jp/atashinchi/index.html


第11話 家族という宝物

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兄弟が心を鬼にして千里を追い出したものの、千里は戻ってき
た。トリックハート城を取り囲む時田と対峙する時が近づく。
説き伏せるためのアイディアは何か無いのか?
今にも一触即発という状態の中、突然ロボット"みらくるん"が
空に新造の映像を浮かび上がらせる。そこには時田の本当の
目的を既に知り得ていることを前提に話が語られる。
城を壊せば全てが台無しになること。そして目的を果たすため
には7人の勇者が必要なこと。信じている事をやり遂げろという。
その先に本が見つかるというメッセージだった。ただし千里の
契約が切れるまでに本を見つけなければ全ては消滅するという
警告付き。メッセージは更に有りそうな気配も途中と止まって
しまう。
取りあえず母親十箇条を遂行しようと団結する兄弟。
期限は二日。その間、時田は部下達を待機させ城を壊すのを
中断する。
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相変わらずやっている事は幼稚に映るのだが、トリックハート
城を使った宝探しの部分はこの手のドラマの醍醐味の一つ。

無駄な所に金を掛けているなと思いつつも、徐々に核心に近づ
いていくドキドキ感は、何時の時代になっても感じる楽しさ
なのかも知れない。

正直城を壊したら永遠に目的は果たせないとしていたが、別に
壊しても目的が果たせそうな気がしてしまう所はご愛敬なのか。

ドラマとしては新造が最後に用意した発明品が家族を作るもの
だったという事。トリックハート城自体の存在意義へと繋がり
これまで何度も描かれているテーマだけれど、形として現れる
となかなか説得力は有ったと思う。

時田は自分が養子の7人の中に入れなかったことに嫉妬すると
いう敵対意識の根幹も描けていたし、新造を意識しつつも
やっぱり彼には勝てない事を実感するように、全てが彼の掌に
転がされていたとする展開も良くできていたように思う。

逆説的に考えると新造はいつ頃からこれらの準備をしていたのか
気になるところだね。自分の寿命を知って最後に息子達に
家族の暖かさを感じさせたいと思ったのだろうけど、これまで
やってきたことの複雑さを考えると、全てが完璧に遂行されす
ぎたのかなという感じも受ける。

そういえば井上さんの本名が公開されたね。
一応最後に彼女にも見せ場を作ったところは良かった。

峯田千里 …… 堀北真希 (20歳、ホームレス少女)
大蔵 翔 …… 向井 理 (25歳・三男)
大蔵 優 …… 山本裕典 (22歳・四男)
大蔵 智 …… 瀬戸康史 (17歳・五男)
国土 豊 …… つるの剛士 (ネットカフェ店員)
大蔵 猛 …… 岡田義徳 (27歳・次男)
真島平次 …… 永山絢斗 (ネットカフェ店員)
大蔵 明 …… 岡山智樹 (12歳・六男)
井上・ローズマリー・サン …… 江口のりこ
西  郷 …… なすび
ブリトニー …… 浜田ブリトニー

大蔵 風 …… 要 潤 (30歳・長男)
峯田 徹 …… 鶴見辰吾
田辺義男 …… 田山涼成
時田修司 …… 山本耕史 ("ミラクル"重役)
大蔵新造 …… 草刈正雄 ("ミラクル"取締代表)
小金井響子 …… 高島礼子 ("ミラクル"顧問弁護士)

菊池一輝 …… ベンガル (猛の父)
咲 …… 浅見れいな
大蔵 力 …… 丸山歩夢

松崎由香、大須賀王子、末広透

奥田崇、山本一豊、兎本有紀、堀川りょう、〆野潤子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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