ぼくの妹

脚本/池端俊策
制作プロデューサー/八木康夫
プロデューサー/高橋正尚
演出/金子文紀、清弘 誠、加藤 新

http://www.tbs.co.jp/bokunoimouto/


第9話 告白…離れたくない!!

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九鬼研次は明らかな肺ガンだった。この事を颯が知ったらどう
思うのか。盟は自分からは話すことが出来ず、九鬼から聞く事
が自然だとして言い聞かせる。

そんな中朝食を作りに来た機美と兄・盟に相談が有るとして
彼の部屋を目指していた颯はバスの中で偶然出会う。
九鬼が診断の結果を教えてくれず、肩が痛いという割りに肺の
レントゲンまで撮る事に異変を感じた彼女は、レントゲン写真
を手にして盟の元に来たのである。盟は九鬼が検査に訪れた
埼玉の病院に友達が居るので既に結果は知っていると告げる。
肺ガン・・・決して軽くはないもの。それを知った颯は席を
外しトイレで涙するが、次の瞬間兄から今後の対応について
適切な方法を尋ねる。兄は設備の整った病院で再検査し、手術
出来るかどうかを調べるべきだと告げる。
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九鬼と盟、二人の因果関係を描いたような話だった。

最も治療したくない相手と最も治療をされたくない相手。
互いに反発し合っているが、実際にそういう選択肢しかない
場合、互いにどんな心情で有りどんな行動を起こすのかを描い
た。

九鬼も盟に診てもらうくらいならば手遅れになっても良いと
言ったにもかかわらず、彼の元に会いに行き、オレを助けたい
と思うのか?嫌いだから助けたくないと言えと告げる辺り、
実際には他人の評価を気にする性格だったり、盟の気持ちが
どこにあるのかを気にして居るんだなと気づかされる。
強気な態度の裏で意外と弱気な彼の姿を見ると実に人間くさく
て憎めない所があるんだよね。

相変わらず颯は猪突猛進型の性格だ。
九鬼のレントゲン写真を持ち出してくる所だったり、彼が
戸山病院で診察を受けないという彼に反発し、彼の元から
消息を絶ち家出する。九鬼が今では颯に依存しているであろう
立場なだけにちょっと可愛そうな気もするが、颯にしても
それだけ九鬼に対する気持ちが現れている場面。
九鬼にとって改めて颯の事を好きだと感じさせるのではないか。

機美の存在は盟を巡って春奈との駆け引きの題材になると思っ
ていたのだが、颯の都合の良い相談相手になってしまった。
この子、東京に出てきているが、盟を説得する以外には何か
目的があるのだろうか。

花の件で九鬼は本当に自分がやりたい職業なのかで悩む場面
も有るが、そんなに贅沢言っていられる立場でもあるまい。
まずは借金を完済するのが大事だろうし、落ち着いた生活を
求めるためにも本腰を入れて取り組んで欲しいね。それも肺ガン
を治療しなければ何も始まらないか。

江上盟 ・・・オダギリジョー (32歳・大学病院・外科講師。)
江上颯 ・・・長澤まさみ (24歳)
九鬼研次・・・千原ジュニア (38歳)
桐原里子 ・・・ともさかりえ (27歳)
瀬川欽也 ・・・田中哲司 (39歳・弁護士)
大河原龍三・・・若林豪 (62歳・「戸山医科大学病院」理事長)
櫻井忠治 ・・・大滝秀治 (72歳・年金暮らしの老人)
瀬川茂子 ・・・鈴木砂羽

大河原春奈 ・・・笹本玲奈 (理事長の娘)
塚本准教授 ・・・佐戸井けん太 (盟を嫌う上司)
小高教授 ・・・山田明郷 (盟を気に掛ける上司)
英宗源 ・・・品川徹 (寺の住職)
英機美 ・・・西原亜希 (看護師)
半沢 ・・・尾崎右宗 (整形外科医)
椎名ちづる ・・・岩崎典子 (医者)
児玉未来 ・・・鈴木秀人 (呼吸器外科医)
立花良平 ・・・久松龍一 (医者)

岩田丸、田尾きよみ、よしのよしこ、正木俊和、角野哲郎

鈴木秀人さんのblog
http://ameblo.jp/hideeto
岩崎典子さんのblog
http://noriganic.exblog.jp/
久松龍一さんのblog
http://ameblo.jp/hisamatu-afro/

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