BOSS

脚本/林宏司
演出/光野道夫、石井祐介
プロデュース/村瀬健、三竿玲子

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html


第2話 知りたい…好奇心という罪


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絵里子が男のせいでキャリアを棒に振ったことが噂される中、
警察の裏サイトを調査していた花形一平が奇妙な書き込みを
目撃する。22歳の医学生・上野秋葉が殺害された事がマスコミ
よりも早く掲示板に書かれており、自分が殺害したことを臭わ
す書き込みが有った。その書き込み主の事を掲示板に集う人
たちは口々に"神"だと崇める書き込みをしている。更に過去に
遡ってみると、水死した山田良美、更には自宅で不審死を遂げ
た吉岡仁美を殺した事を臭わす書き込みがあり、事件現場に
居たことを証明する写真が掲載されていた。


絵里子と木元は三件目の事件現場を捜査する。心臓にナイフを
一突きされて亡くなった女性。即死ではなく少し歩いた跡が
有った。木元は壁に包丁を押しつけたような跡を発見。押しつ
けて自分が刺したのではないかと告げる。

これは連続殺人事件なのか。小野田班が担当した過去の事件は
既に事件として処理されていた。念のために科学捜査研究所の
奈良橋に過去の二件の所見を尋ねると、やはり彼女もまたこれ
は事件ではなく事故死であることが明らかだという。
更にこの掲示板に書き込みした人物をネットカフェの防犯カメ
ラによって特定していた。犯人は藤原優・21歳。消防無線を
傍受していち早く事件現場に訪れた彼は現場で写真を撮って
ネットに掲載していたという。しかし彼を事情徴収している中
で更なる殺人事件が起こる。
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初回があれ程面白かったのに、二話になって急激にレベルが
低くなってしまった。

インターネットを使った群集・匿名心理やら殺人鬼が神として
称賛されるアンチヒーロー的な心理という面に於いては現代
っぽい話題を取り扱ったことで評価できる面もあるのだが、
いざ犯人像に迫ると、容姿や手法に拘りすぎて逆にリアリティ
を失ってしまう。

色々と絵里子が精神分析をする要素は確かに良くできているの
だが、これをもっと最前線の捜査に於いて発揮しなければ
何の面白さも演出されない。捕まった人物に対して精神分析
しても何の意味もないんだよね。

警察官であれ、囮捜査であれ、個人を特定する情報をイターネ
ットに公表することで犯罪とはならないのか?

意外とオーソドックスな捜査法によって犯人をおびき出す作戦。
何度も逮捕できそうな場面を演出するも簡単に逃げられる様は
一話で築いたアウトローたちの優秀性を食いつぶすような
平凡な警察像しか無く、絵里子を除いては所詮そんな刑事の
集まりかと少々がっかりさせた。

怪しげに爆発する小屋を見て、あれで事件が解決したと思った
人は誰も居まい。その後に絵里子に声を掛けるのは明らかに
犯人だし顔を見なくても"野村宏伸"の声そのもの。

わざわざ彼女の部屋の中で殺害しなければならない理由もない
だろうし、トイレで変身しなければならない特別な理由もない
訳でちょっとアンチヒーロー像に拘りすぎた感じ。

靴を見て正体を暴いたが、別に古いタイプの靴を履いていても
可笑しくはないのではないか。

大澤 絵里子 …… 天海 祐希 (課特別犯罪対策室・室長)
野立 信次郎 …… 竹野内 豊 (警視庁・参事官補佐)
木元 真実 …… 戸田 恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形 一平 …… 溝端 淳平 (葛飾交番勤務から異動)
奈良橋 玲子 …… 吉瀬 美智子 (科学捜査研究所)
岩井 善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村 啓輔 …… 温水 洋一 (生活安全課から異動)
片桐 琢磨 …… 玉山 鉄二 (刑事)

丹波 博久 …… 光石 研 (刑事部・刑事部長)
屋田 健三 …… 相島 一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
池上 浩 …… 丸山 智己
川野 昭夫 …… 長谷川 博己 (捜査一課・刑事)
森 政夫 …… HILUMA (捜査一課・刑事)
小野田 忠 …… 塩見 三省 (捜査一課・係長)

井上浩輔 …… 野村宏伸 (犯人)
藤原優 …… 浅利陽介 (犯人)

森喜行、住吉怜奈、天田暦、桜井博子、大塚和彦、中野公美子
堀口たかよし、田口寛子、川端健嗣(アナ)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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