BOSS

脚本/林宏司(1)-(6)、西平晃太(7)
演出/光野道夫、石井祐介
プロデュース/村瀬健、三竿玲子

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html


第7話 女vs女の心理戦!


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浴槽で高峰仁美は安田博文を溺死させ、ポジフィルムを盗み
出す。そして酒を飲んでいた様に上手く偽装工作し、他殺で
有る臭いを打ち消し、あくまで泥酔した上での事故死を演出
する。

絵里子にテレビ出演の話が舞い込んでくる。
JAPAN TVのEVENING VOICEでキャスター・高峰仁美との対談の
話だった。マスコミ対策のために仕方なく受けることになる。
野立も一緒にテレビ局にやってきては、女性にちょっかいを
出していた。

生放送での収録を終えて絵里子は仁美と歩きながら話をする。
仁美は何者かから脅迫を受けている様子だったが、彼女は恐れ
も知らず、よく有ることだとして脅迫文を破ってしまう。
その姿を見た絵里子は彼女の腕に包帯が巻かれているのを見逃
さない。

警察署に戻った絵里子は、安田博文の件で捜査するよう命じ
られる。一応事故死と結論づけたものだが、安田は芸能人の
スクープ写真を撮っていた人物だけありマスコミたちの鼻息も
荒く、再捜査をすることになる。
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このドラマ、林宏司さんだけが脚本を担当しているドラマかと
思っていたが今回は西平晃太さんのシナリオだった。

ドラマとしては前回世代差の有る女性同士の戦いを演じさせた
訳だが、今回は似たような立場にいる同世代の女性との戦いを
演じさせた。

現場検証した絵里子は、予測通りの行動しかしていない被害者
の行動に違和感を感じたところから、一連の件を他殺の線と
して取り扱い始める。
何でも疑って掛かるところは刑事としての性分ってところなのか。

今回は冒頭で既に被害者を殺害している様子が映像として流れて
居たために真っ向から対決する感じが描かれていたし、
もう一つ別の殺人事件を用意したことで、二つの事件との関連性
を使って一連の事件を興味深く描いた形になった。

現場から消え去っていたもの。
それは10年前の6月分のポジフィルムのデータが異様に少ない事。
10年前にあったストーカー殺人事件が浮かび上がり、高峰仁美
や東郷英憲の名が浮かび上がる。

ドラマとしてはまたしてもアリバイ崩しが一つのポイントとして
使われた。展開としては決して悪くはないのだが、アリバイ
崩しのために使われたものが塩酸ロペラミドとかマニキュアの
クリアコートを使ったという怪しげな方法論により、無理矢理
納得させられた感は強い。
高峰仁美と東郷英憲の接点として、駐車場の写真が使われた辺り
も何故その駐車場に居たことが分かったのかまで描かれている
とドラマとしては断然説得力が変わってくると思う。

高峰仁美の持っていた正義感、ジャーナリズムはどの辺から
狂い始めてしまったのか。それが分かるようなエピソードまで
挿入されているとしたならば言うこともなかったのだけどね。

結局物証として現場に切り取った爪が残っていた訳だが、
完璧を求めるなら爪くらい持ち帰らないとダメかも知れない。

大澤 絵里子 …… 天海 祐希 (特別犯罪対策室・室長)
野立 信次郎 …… 竹野内 豊 (警視庁・参事官補佐)
木元 真実 …… 戸田 恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形 一平 …… 溝端 淳平 (葛飾交番勤務から異動)
奈良橋 玲子 …… 吉瀬 美智子 (科学捜査研究所)
岩井 善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村 啓輔 …… 温水 洋一 (生活安全課から異動)
片桐 琢磨 …… 玉山 鉄二 (刑事)

丹波 博久 …… 光石 研 (刑事部・刑事部長)
屋田 健三 …… 相島 一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
池上 浩 …… 丸山 智己
川野 昭夫 …… 長谷川 博己 (捜査一課・刑事)
森 政夫 …… HILUMA (捜査一課・刑事)
小野田 忠 …… 塩見 三省 (捜査一課・係長)

高峰仁美 …… 富田靖子 ("EVENING VOICE"のキャスター)
東郷英憲 …… 小市慢太郎 (映像制作会社)
安田博文 …… 日野誠二 (フリーカメラマン。被害者)

さとう里香、麒麟(川島明、田村裕)、岡本玲、森永健司
犬飼若博、粕谷吉洋、青木和代、鈴木コウヤ、石塚初美
川端健嗣(アナ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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