BOSS

脚本/林宏司(1)-(6)(8)、西平晃太(7)
演出/光野道夫、石井祐介
プロデュース/村瀬健、三竿玲子

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html


第8話 悲しき銃声…消せない過去


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刑事として年間300発の射撃練習のノルマを課せられているが
一向に練習しようとしない部下達を射撃場に連れて行く。
やる気が無いながらも片桐以外は射撃練習に参加。片桐が3年間
一度も練習していない事を野立に報告する絵里子。

そんな頃、署には対策室宛に左胸が赤く染められた人形が送ら
れてくる。単なる嫌がらせかと思われたが、その矢先、暴力団
幹部・古葉治が狙撃される事件が発生する。線条痕から3年前
に使用された7.62mmのライフル銃だと発覚。龍千会の谷本が
関わった事件だと知り家宅捜索をするために家を訪れると、
彼は一目散に逃げ出す。しかしそんな彼もビルの上から狙撃
されて亡くなってしまう。現場にはタバコと薬莢が落ちていた。

片桐の携帯にはこれまにまだ人間は亡くなる。全てはお前の
責任だと犯人と思われる人物からの予告電話が鳴る。
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今回はいよいよ片桐が抱える過去の問題が明らかになる話だっ
た。

ドラマとしては上司に裏切られた心の傷によって、組織を信じ
られずにいる彼が絵里子という信頼出来るボスの姿を通して
心の傷を癒していき、仲間に対して再び信頼を寄せていくという
内容である。射撃できない彼が仲間のために銃を使うという
ありがちの話だが、その部分に於いてはとても良くできた話し
だった。

ただ今回の犯人、最後の段階で黒幕である屋田健三に対して
何故殺害を躊躇したのか。
これまで無慈悲なまでに3年前の誤射事件の当事者たちを撃ち
殺していくのに対して、最後に来て突然踏ん切りが悪くなる。
あれだけドラマでは銃の達人を強調していたのに、最後に来て
全く当たらなくなるという刑事ドラマの典型みたいなオチに
なってしまった。

殺害を予告する血のりのついた人形の件とか、片桐に対して
わざわざ携帯に殺害を予告して攪乱する辺りのパーツの使い方が
あくまで片桐琢磨というキャラクターのリハビリの為に用意
されたエピソードにしか見えなくなっている点が苦しい所。

それと警察から当時の裏事情を知るためにホステスに扮して
聞き出していたのかも知れないが、そんな情報が容易に手に入る
とは思えない部分が有るのも確かだった。
これって山村が話したわけではないんだよね。

山村の嗅覚の鋭さに驚くばかりの話だが、意外なところで役に
立っているという辺りは毎回面白い点だ。

それにしても小野田といい屋田といい、周りにはろくな人物が
居ないな。

大澤 絵里子 …… 天海 祐希 (特別犯罪対策室・室長)
野立 信次郎 …… 竹野内 豊 (警視庁・参事官補佐)
木元 真実 …… 戸田 恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形 一平 …… 溝端 淳平 (葛飾交番勤務から異動)
奈良橋 玲子 …… 吉瀬 美智子 (科学捜査研究所)
岩井 善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村 啓輔 …… 温水 洋一 (生活安全課から異動)
片桐 琢磨 …… 玉山 鉄二 (刑事)

丹波 博久 …… 光石 研 (刑事部・刑事部長)
屋田 健三 …… 相島 一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
池上 浩 …… 丸山 智己
川野 昭夫 …… 長谷川 博己 (捜査一課・刑事)
森 政夫 …… HILUMA (捜査一課・刑事)
小野田 忠 …… 塩見 三省 (捜査一課・係長)

西山菜々美 …… 小西真奈美 (ぼったくりバー・ホステス)
川野昭夫 …… 長谷川博己 (刑事・狙撃される)
谷本隆 …… 工藤俊作
武藤 …… 松田賢二 (谷本隆と間違えて射殺される)
古葉治 …… 江藤純 (38歳、射殺される)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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