BOSS 脚本／林宏司(1)-(6)(8)(10)(11)、西平晃太(7)(9) 演出／光野道夫、石井祐介 プロデュース／村瀬健、三竿玲子 http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html

第11話 衝撃の最終回拡大SP…裏切りの果て
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警視総監の大山が"黒い月"のメンバーたちによって拉致・誘拐
される。野立も同時に誘拐された。
一方裏金疑惑を調査していた小野田も刺されて重体。

特別犯罪対策室に屋田参事官を呼び寄せ、絵里子は現状を伝え
る。まだ確証が取れたわけではないが、裏金には野立が関わっ
ており、大山が拉致された会場でも作業員を呼ぶよう指示し、
警備計画を立てたのは野立だとして、テロリストに関わってい
るのは野立だという見解を伝える。

そんな時、黒い月のリーダー、高倉龍平から取引のための電話
が鳴る。彼は調布刑務所に収監されている三人の仲間・伊藤仁、
小田切秀夫、肥後淳の釈放を要求する。期限は明日の4時まで。
大山が生きているという証拠にメールを送ったと告げ電話は
切れる。

絵里子は怪我をして入院した池上健吾に会いに行く。
彼は5年前の件で無実を晴らすべく証拠を集めていたという。
それを聞き5年前から既に警察内部に黒い月のメンバーと精通
しているものが居ることを示唆していた。
病院を出た頃に高倉自ら絵里子の携帯に電話が入る。
釈放には法務大臣の許可が要るために24時間での釈放は難しい
事を告げる。高倉から今後は絵里子が取引の窓口になる様
指示を受け、プレゼントを贈った事を告げられる。それを
聞いた瞬間、重体で入院している小野田が危ないとして急いで
病室に戻る。
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ドラマとしては面白く描かれていたのだが、各シーン
細かく見ていくと意外と説得力のないシーンが多かったと思う。

燃料気化爆弾のシーンなんて滑稽そのもので、厚みを持たせる
為に野垣泰造を登場させたのだと思うが、遠隔から指示する
割りに実にチープな絵だけを元に解除を求めるという不自然さ。
あんな絵ならばデジカメで写真撮って送った方が明らかに正確
で素早く情報を伝えられると思う。

更に野立が大山を撃つシーンも有り得ない程に神懸かり的な展開
だし、絵里子達の車両を奪って逃走する高倉たちの車の
トランクに入っているのはGPSを持った山村など、ちょっと
遊び心を求めすぎてリアルさを失うシーン。
別に山村を入れなくてもGPS設置しておくだけで十分だと思う。
今回山村の使い所が無かったので、無理矢理挿入したのだろうね。

全員が屋田から尻尾を掴むために演じていたというオチは
面白かったと思う。
冒頭野立が絵里子の前から立ち去るときに笑顔を見せていたし、
話し合いの場では何度も野立の事を敬称付きで呼んでいた
辺りなど、ネタバレしてから見てみると、野立が一連の計画
に関わっているのが分かったと思う。

ドラマとしては何処から演技をしていたのかというのが興味の
示す点で、きっちりネタ晴らしの映像も用意されていたし、
大きな事件の割りに砕けた映像と展開で魅せる所など、
茶目っ気たっぷりの内容だった思う。

それにしても言ってはいけないのかも知れないが、高倉龍平
は何をしようとしていたのだろうか。"革命"を口走る割りに
具体性に欠ける犯行の連続で、全くの意味不明。

最終回なので事件は警察内部の不祥事とテロリストとの結託
により大掛かりな感じはしてくるが、絵里子と犯人のやりとり
や駆け引きの面では、初回の頃の方が良くできていたと思う。

それにしてもまさか間宮貴子をネタにもってくるとはね。

大澤 絵里子 …… 天海 祐希 (特別犯罪対策室・室長)
野立 信次郎 …… 竹野内 豊 (警視庁・参事官補佐)
木元 真実 …… 戸田 恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形 一平 …… 溝端 淳平 (葛飾交番勤務から異動)
奈良橋 玲子 …… 吉瀬 美智子 (科学捜査研究所)
岩井 善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村 啓輔 …… 温水 洋一 (生活安全課から異動)
片桐 琢磨 …… 玉山 鉄二 (刑事)

丹波 博久 …… 光石 研 (刑事部・刑事部長)
屋田 健三 …… 相島 一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
池上　浩 …… 丸山 智己
川野 昭夫 …… 長谷川 博己 (捜査一課・刑事)
森　政夫 …… HILUMA (捜査一課・刑事)
小野田 忠 …… 塩見 三省 (捜査一課・係長)

高倉龍平 …… 反町隆史
池上健吾 …… 石垣佑磨
大山源蔵 …… 津川雅彦 (警視総監)
野垣泰造 …… 武田鉄矢

斎藤歩、神尾佑、松澤仁晶、岡部たかし
蓮尾卓美、寺井文孝、島津健太郎、岡崎宏、青木一、渡来敏之
水上雅人

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)