ブザー・ビート 〜崖っぷちのヒーロー〜
Buzzer Beat
脚本 - 大森美香
プロデューサー - 中野利幸
演出 - 永山耕三、西浦正記

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第7話 15分拡大SP!!……離さない

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来週の月曜日は莉子の24回目の誕生日。
しかし直輝と川崎の間で揺れる彼女はその日を一緒に過ごす
約束もしておらず、バイト先の本屋のシフトに組み入れて
もらう。そんな莉子の元に川崎から電話が入り今から出発する
という。誕生日のプレゼントを手渡される彼女は教えても居な
いのに川崎が知っていた事に興味を示すが、カラクリは莉子
のメールアドレスが0824となっていた事で川崎が察した様子。
帰国したら真っ先に逢いたいと告げられ、川崎はボストンへ
と一週間の渡米を果たす。

直輝の携帯に菜月からの電話が鳴る。
菜月に呼ばれて部屋を訪れた直輝は、彼の荷物を手渡す。
合い鍵を置いていく直輝にちょっぴりセンチメンタルになり
ながらも、"友達になれるかな"という問いかけに"無理"だと
言われて余計に切なくなる彼女。

莉子は帰宅すると麻衣にこれまでの経緯を語る。
川崎には正直につきあえないと言ったこと。しかしそれから
彼の両親に会って息子を頼むと言われたこと。その後自ら
直輝にキスしてしまったが、彼がビックリした隙に逃げた事
を告げる。これまでの恋人無しモードから突然恋愛モードに
入ったことに驚くと同時に、莉子は自分の気持ちがコントロ
ール出来ないことを吐露する。
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尊敬する川崎から不在の間に直輝が莉子に手を出さないよう、
"信用している"と釘を刺された直輝。
そんな中で自分の感情がコントロール出来ずにキスしたり接近
を繰り返す莉子。
直輝にとって複雑な状況の中、一度は莉子と距離を置いて
川崎との言葉を優先させようとするのだが・・・

バスケットボールチームの関係性・信頼性を揺るがす二人の
女性たち。

ドラマとしては体育会系の上下関係とは逆に恋愛に於いて、
特に人を好きになる気持ちに対してはその関係を無視した
展開が用意される。
面白いのは大人の恋に憧れていた麻衣さえも、身の丈の合う
恋愛に心が揺さぶられている現実だ。

宇都宮のホモ疑惑が完全に払拭された辺りがつまらないが、
秀治の恋愛参加によってドラマは複雑且つ興味深い葛藤へと
浸入していく。

今回は莉子にとっては相当ダメージ性の有る展開が用意される。
特に彼女の音楽を否定される辺りは可愛そうな展開だった。
音楽で飯を食うことが如何に難しいか知って居るであろう人から
音楽に対する冒涜のように取られて叱責される。
落ち込んだ時に元気をくれる直輝の存在が無い状況の中で
言われた手厳しい言葉。しかも恐ろしいことに接近してくる
菜月の存在はホラー映画も真っ青。友達になりましょうって
一体何をするつもりなんだ。

今回ドラマの中では夢を追う若者たちの苦悩と現実が描かれる。
応援してくれているであろう母親の存在が抽出され、
期待にはなかなか及ばない現実に苛立ち、そして不甲斐なさを
実感する。かつての友人達はバスケットボールを諦め、現実
街道をひた走る中で、表面的には夢を追う直輝の事を凄い事
だと称賛するも、彼らの心情を覗き見れば、案外鼻で笑って
いる現実が有るのかも知れない。

世界的にはこれ程メジャーなスポーツだが、日本ではマスコミ
に報道されることのないマイナースポーツであるバスケ。
そんな中でも小さなサポーターたちが憧れを持って応援に来て
くれた部分はとても救われる部分だ。

視聴者がこのヤキモキした状況の中、憎しみをぶつけるに値す
る代々木の存在がまた憎たらしい。ついに頭角を現す金沢しお
ん。何時でもオーケーっぽい行動を見せていたから、都合の良い
相手にされることは明らかだったけど、傷つくと分かって何故
人は接近してしまうのだろう。

さて今回莉子の誕生日だった。
誕生日という特別な日に、どんな劇的な展開が用意されるの
だろうかと期待して見守るが、期待を裏切らない展開が用意
される。彼女の誕生日に近くにいられない男性は明らかに
脇役であり主人公としての資質を問われる大事な問題でもある。
一番大事なときに川崎がアメリカにいる現実は、このドラマの
恋愛関係に於ける優位性を表すと共に、この辺りが決定的な
ポイントでも有るのかも知れない。
やはりドラマとして上手く描かれているのは、一話の時の感想
にも書いたけど、莉子の部屋からバスケットコートが見える点
とその逆も然りって感じのシチュエーションだろうね。

さて今回はガチで直輝と莉子のキスシーン。
このドラマの女性陣のキスの下手さはちょっと見ていられない
ものがあり、菜月が代々木とキスしていたシーンなんて、
ロボットとキスしているのかと思ったくらいだが、今回は安心
してみていられた。

莉子の色んな表情はやっぱりドラマの中心となるものだな。
秀治と麻衣のキスシーンを目の前にしたときのリアクションに
笑えたし、気まずいと分かったときに全力で逃げる逃避方法
には笑えるものがあった。
バスケットコートで涙する莉子には男性が守ってあげたくなる
様なオーラは十二分に存在しているし、ホント良いキャラして
いるなと思う。

それにしてもあのマトリョーシカの様な誕生日プレゼントの
梱包が笑えたな。結婚指輪をプレゼントしたなんて分かれば
即返されるものね。川崎にとっては最後の指輪頼みって事なのか
な。

上矢直輝 …… 山下智久 (24歳、「JCアークス」)
白河莉子 …… 北川景子 (23歳、書店でバイト)
七海菜月 …… 相武紗季 (24歳、チアリーダーのキャプテン)
海老名麻衣 …… 貫地谷しほり (24歳、莉子の親友&ルームメイト)
秦野秀治 …… 溝端淳平 (22歳、「JCアークス」)
代々木廉 …… 金子ノブアキ (25歳、「JCアークス」)
守口修斗 …… 青木崇高 (28歳、「JCアークス」)
春日部良夫 …… 金田哲 (26歳、チームマネージャー)
松山亮介 …… 川島章良 (30歳、チームトレーナー)
上矢優里 …… 大政絢 (17歳、直輝の妹。女子高生。)

秋田沙織 …… 杉本有美 (優里の親友)
金沢しおん …… 小松彩夏 (24歳・チアリーダー)
足利国光 …… 小木茂光 (24歳・チームの部長)

宇都宮透 …… 永井大 (29歳、「JCアークス」)
上矢真希子 …… 真矢みき(45歳、直輝の母)
川崎智哉 …… 伊藤英明 (32歳、JCアークスのヘッドコーチ)
佐賀弘明 …… 石田剛規 (「JCアークス」)
小瀬陽一 …… 加藤慶祐 (24歳・選手が集まるバーの店主)
佐伯佳織 …… 綾那 (25歳・専属カメラマン)
上矢雪乃 …… ちすん (上矢の長女。既婚。夫・祐介が浮気?)
守口守 …… 武田勝斗 (守口の息子。現在妻は二人目を妊娠)

三島祐輔 …… 前川泰之
八尾 …… 升毅

片山春香、斉藤優子、鈴木蛍、山本沙友里、杉本有美

黒木晴香、林希、中村友也、宮永雄太、西堂雅彦、阿部翔平
藤山誠、松崎裕、後藤はるか、沙織、升毅

南波有沙、出口哲也、建部和美、嶋田真、八神蓮、松野太賀
滝口幸広、重本愛瑠

北川景子さんのblog
http://star-studio.jp/kitagawa-keiko/
貫地谷しほりさんのblog
http://ameblo.jp/kanjiya/
大政絢さんのblog
http://star-studio.jp/aya/
杉本有美さんのblog
http://ameblo.jp/sugimoto-yumi/
小松彩夏さんのblog
http://ameblo.jp/ayaka-502/

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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