コールセンターの恋人

脚本:中園ミホ ほか
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:奈良井正巳、樽井勝弘、壁谷梯之
演出:片山修、田村直己


第4話 死んだ夫が現れる妻の涙のミステリー

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髪の毛の伸びた都倉は宇野から床屋を紹介して貰う中、青山が
突然都倉の写真を撮り始める。何故写真を撮るのか全く理由を
言わない彼女。都倉を撮っても都倉しか映らないという訳の
分からない事を言い始める。

そんな中、テレビショッピングでアイスが多機能カメラ"プロ
気分"を販売し始める。孫の写真も1000万画素の高画質で撮れ
るというフレコミに川辺も凄いと称賛するが、我々がアイス
の口車に乗ってはダメだと一喝。八田もそのカメラを購入して
しまった一人だが多機能すぎてボタンの数も多くて困るという。

カメラは思ったほど売れず、売れ残ったことを報告を受ける中
で、コールセンターには買ったカメラで撮った写真に不思議な
人が映るとして次々と写真が送られてくる事態に発展する。
しかも先程青山が写していた都倉の写真にも心霊写真が写って
いる事が発覚。
その事がインターネットの掲示板でも噂され、翌日から飛ぶよ
うに売れるようになる。
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客への対応には嘘が含まれてはいけない状況の中、心霊現象に
対してどう説明していくのか。

ドラマでは心霊現象を利用して、青山響子の心の寂しさの
真相である過去をあぶり出す様な内容だった。
必死になって自分の写真にも父親の霊を映し出そうとする
響子がとてもいじらしく感じるもの。

ドラマとしては青山の臨機応変な対応ぶりを見せられるもので
霊の存在を信じたいと思っている顧客に対しては真相を知らせ
ず、逆にそれを求めていないと分かると途端にカメラの構造上
の欠陥を指摘する。

いつものように刑事ドラマ的な部分を、客の一人があっさりと
解決に導いてしまったのでどうなることかと思ったが、ドラマ
としては面白かったと思う。
千夏が下着の色を教えるからとして情報を引き出す辺りのやり
とりは笑えた。

八田親子に対するケアも忘れず、心霊写真のトリックを暴きつ
つ、改めてそれを映し出す辺りはとても暖かくなるような話
だった。
青山響子が都倉に指示を出している辺りの滑稽な姿が面白かっ
たね。

コールセンター組
都倉渉 …… 小泉孝太郎 (若手社員)
青山響子 …… ミムラ ("クレームの女王"の異名)
酒巻謙一 …… 松重豊 (コールセンター長)
宇野勉 …… 安田顕 (お客様相談窓口係)
八田ゆみえ …… 中島ひろ子 (お客様相談窓口係)
近藤渚 …… 滝沢沙織 (東京にあこがれを持つイマドキの女性)
上原千夏 …… 山崎野々華 (ほめ殺しの千夏)
大村ミサキ …… 真下玲奈 (受注係)
小松なみ …… 福井仁美 (受注係)
中谷あさり …… 愛未 (受注係)
川辺勇次郎 …… 若林豪 (人生相談の達人)

本社組
金原舞 …… えれな (南極アイスのバックダンサー)
白井萌 …… はねゆり (南極アイスのバックダンサー)
奥村静香 …… 樋場早紀 (渉の恋人。本社の秘書課に勤務)
三上慶太 …… 中林大樹 (中島局長の部下で、通販部に所属)
明石涼介 …… 石井康太 (通販番組のアシスタント)
中島栄作 …… 柴俊夫 (渉の上司、メディア物販局長)
南極アイス …… 名取裕子 (テレビショッピング界のカリスマ)

八田久美 …… 田中愛美
八田美久 …… 田中美玲
八田洋 …… 清水優哉

辻修

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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