コールセンターの恋人

脚本:中園ミホ ほか
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:奈良井正巳、樽井勝弘、壁谷梯之
演出:片山修、田村直己


第5話 美容vs通販!炎の女帝対決

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都倉はこれまで水道水を飲んだことが無く、ミネラルウォータ
ーだけの生活を送ってきた事を告げると、周りから都会人だと
して尊敬を浴びる。しかし響子から手渡された水筒の水を飲ん
で美味しいと言ったことで全ては幻滅に変わる。響子の水筒の
水は水道水を入れただけのものだった。

その頃本社では、通販番組に関して南極アイスに台本通りに
進行してくれるよう頼む。何かあったら通販事業事態の存続が
危ういとして説得される。
今日の番組では"ハワイ島の湧き水"が商品として紹介される。
アイスの隣には形成外科クリニックの目黒百合子がコメンテイ
ターとしてサポートする。アンチエイジングを唱える彼女は
今時の人として注目を浴び、彼女の発言一つで売り上げにも
関わってくるのである。案の定彼女が商品を紹介したお陰で
二倍の売り上げが期待できた。そんな中、番組では商品を全国
何処でも48時間以内に届けることを公言する。
しかし運悪く台風が接近し、商品の運送を担当する神名運輸は
本社に高速道路が閉鎖され配送できない可能性を示唆する。
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消費者という立場、そして会社や社会に於いて影響力の有る
立場を利用して、届いた商品に不都合が有るとクレームを付け
てくる女性・目黒百合子。
都倉では埒があかないと見るや響子が応対に出て、商品に問題
は無いと告げるが、それでも収まらない彼女に持論を繰り広げ
る。その発言が問題で百合子もblogに相談窓口との一部始終を
乗せてしまう。

なんとも難しい問題だね。
最近の過剰なアウトレット商売を見ると、外箱が潰れただけで
既に正規の流通品では無くなる時代なので、こういうクレーム
が存在しても有る意味間違いではないのかなという気がする。

響子の対応の仕方は確かにスッキリするようなものだったが、
客商売ならぱ平身低頭な姿勢を貫き通さねばならないのかなと
いう気がする。
地球に優しく体に優しい水など存在するはずはないという辺り
の言い草は面白かったけどね。

最後に潰れた容器の水を飲んでいたところを見ると、相談窓口
が単なる夫婦生活に於ける不満の吐き口になっている事は明白
で、今回は都倉の件も含めて相談窓口の存在意義を、商品に
対するクレーム以外の所に求めた感じのする内容だった。

保身のために友情を犠牲にする。
あの場面で都倉が上司に食い下がっても結果的には二人の処遇
が良くなる訳ではないので仕方がなかった感じ。
あの台風の中を本社の要求でトラックを出した苦労を運送業者
の社長も知っているわけで、そんなに酷い処分になるわけも
無いだろう事も明らかなので、心配する案件でもなかった気が
する。

それにしても夜中3時に電話番をするように宿直する響子は
一体何を求めるものなのか。

コールセンター組
都倉渉 …… 小泉孝太郎 (若手社員)
青山響子 …… ミムラ ("クレームの女王"の異名)
酒巻謙一 …… 松重豊 (コールセンター長)
宇野勉 …… 安田顕 (お客様相談窓口係)
八田ゆみえ …… 中島ひろ子 (お客様相談窓口係)
近藤渚 …… 滝沢沙織 (東京にあこがれを持つイマドキの女性)
上原千夏 …… 山崎野々華 (ほめ殺しの千夏)
大村ミサキ …… 真下玲奈 (受注係)
小松なみ …… 福井仁美 (受注係)
中谷あさり …… 愛未 (受注係)
川辺勇次郎 …… 若林豪 (人生相談の達人)

本社組
金原舞 …… えれな (南極アイスのバックダンサー)
白井萌 …… はねゆり (南極アイスのバックダンサー)
奥村静香 …… 樋場早紀 (渉の恋人。本社の秘書課に勤務)
三上慶太 …… 中林大樹 (中島局長の部下で、通販部に所属)
明石涼介 …… 石井康太 (通販番組のアシスタント)
中島栄作 …… 柴俊夫 (渉の上司、メディア物販局長)
南極アイス …… 名取裕子 (テレビショッピング界のカリスマ)

目黒百合子 …… 東ちづる
木下順平 …… 山崎樹範

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