コールセンターの恋人

脚本:中園ミホ(1)(2)(4)(5)、大口幸子(3)(6)、福間正浩(7)
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:奈良井正巳、樽井勝弘、壁谷梯之
演出:片山修、田村直己

http://callcenter.asahi.co.jp/


第7話 余命1ケ月の夫と身重の妻…衝撃告白

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酒巻が都倉に合コンをセッティングしてくれと迫る中、会社の
電話に恋人・奥村静香から電話が鳴る。良い思い出をありがと
うという実質的別れの勧告。その様子を青山はビデオカメラで
逐一録画していた。今日から売り出されるビデオカメラ"思い
出残しま専科"だという。思い出はお金で買えるというアイスの
宣伝文句に飛びつく視聴者たちのお陰で飛ぶように売れていく。

もうすぐ夫・正彦の手術を控えた妊婦の沙代もビデオカメラを
購入する。

その頃お客様相談窓口には購入した客から撮ったのに録画され
ていないという苦情が殺到する。調べてみると茨木工場から
出荷された分のカメラに録画がされないことが分かる。
訴訟騒ぎになる前に番組内で謝罪しようという中島に対して
アイスは断固として拒否する。

夜アイスは取引先の男性・本田とディナーを取る。本田は彼女
を口説き落として契約を取るために最大限演出する。特に
ルッソタワーをアイスの為だけにライトアップした演出には
アイスも感激し、この瞬間をビデオに撮ろうとカメラを取り出
す。しかしそのビデオも録画がされておらず、アイスは激怒。
そこで思い出を賠償すると称して録画できなかった人たちの
訴えに対して現金を支払い、逆にそれをプロモーションとして
利用しようと考える。
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ドラマは思い出を撮るビデオカメラに纏わる話だった。

思い出という言葉に敏感な都倉。
それを冷静に分析したりビデオカメラで都倉の不幸を録画する
青山の態度が微妙に都倉を挑発している感じにも見えるのだが、
そんな彼女も都倉の事を気にしている素振りが節々に見られて
良い感じの内容となっている。

クレーム処理に関して、それぞれのキャラクターに活躍の場を
与えた。基本は賠償を求めてくる顧客にその意志を放棄させる
というもの。それに便乗して金銭を要求してくるという如何にも
ありがちな案件を用意し、それが正当的な要求ではないことを
暴くというのが今回の基本的な流れである。

都倉も相手がその口かと勘違いし、酷い態度を取ってしまう。
しかし夫と妻と会話した結果、二つに矛盾の有る顧客の態度を
自分の失言に対する謝罪と共に暴いていく。

アイスのエピソードをさり気なくクレーム相手の案件と被せて
見たり、川辺勇次郎が元警察官である事を利用して脅しには
決して屈せず冷静かつ豪快に解決する所など面白かった点。
若干都倉の活躍が薄く相変わらず場当たり的な対応をする点
が気になるが、それが彼らしいと言われるとそうなのかもしれ
ない。

コールセンター組
都倉渉 …… 小泉孝太郎 (若手社員)
青山響子 …… ミムラ ("クレームの女王"の異名)
酒巻謙一 …… 松重豊 (コールセンター長)
宇野勉 …… 安田顕 (お客様相談窓口係)
八田ゆみえ …… 中島ひろ子 (お客様相談窓口係)
近藤渚 …… 滝沢沙織 (東京にあこがれを持つイマドキの女性)
上原千夏 …… 山崎野々華 (ほめ殺しの千夏)
大村ミサキ …… 真下玲奈 (受注係)
小松なみ …… 福井仁美 (受注係)
中谷あさり …… 愛未 (受注係)
川辺勇次郎 …… 若林豪 (人生相談の達人)

本社組
金原舞 …… えれな (南極アイスのバックダンサー)
白井萌 …… はねゆり (南極アイスのバックダンサー)
奥村静香 …… 樋場早紀 (渉の恋人。本社の秘書課に勤務)
三上慶太 …… 中林大樹 (中島局長の部下で、通販部に所属)
明石涼介 …… 石井康太 (通販番組のアシスタント)
中島栄作 …… 柴俊夫 (渉の上司、メディア物販局長)
南極アイス …… 名取裕子 (テレビショッピング界のカリスマ)

岡村沙代 …… 井上和香 (妊婦、ビデオカメラを購入)
岡村正彦 …… 保阪尚希 (入院、難しい手術を控える)
本田 …… 川崎麻世 (美容液を売る)
黒岩 …… 松田賢二 (クレーム、300万円要求)
小山真一 …… 村上幸平 (クレーム、1000万円要求)

森富士夫、石川美佳、佐々木康吉、佐藤哲也

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