コールセンターの恋人

脚本:中園ミホ(1)(2)(4)(5)(9)、大口幸子(3)(6)(8)、
福間正浩(7)(9)
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:奈良井正巳、樽井勝弘、壁谷梯之
演出:片山修、田村直己

http://callcenter.asahi.co.jp/


第9話 最終章〜暴力団からの恐怖のクレーム

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アジの小骨が突き刺さり苦しむ宇野勉を余所に、青山はご飯を
炊いて缶詰を食する。今日の通販は"缶詰6点セット"。

売れ行きも上々だが、早速クレームが入る。
ホワイトアスパラの缶詰の中に髪の毛が入っていたというので
ある。責任者を出せと言う客。食事中のセンター長・酒巻謙一
は渋々対応に出ると、客にどのような実害があったのか尋ねる。
その缶詰を送り返して欲しいと告げると、嵐のようなクレーム
は収まったかに思えた。しかし客は直接コールセンターにまで
缶詰を持って乗り込んでくる。

東京から来たという男・西川慎吾と土井。明らかに普通の人
とは違う凄みの利いた表情に入り口にいた近藤渚は恐れおののく。
対応に出た酒巻は、"誠意を見せろ、大人の解決だ"として、暗に
金を要求される。酒巻はポケットマネーから5万円をむしり取ら
れた末、チンピラたちは一連のやりとりを録音しており、
そのデータを持って本社に乗り込む。
対応に出た中島栄作はあくまで酒巻の個人的対応だと弁明する
のだが・・・
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ミスをするイコール即コールセンター閉鎖という流れが日本の
ドラマの安っぽいところ。
短期間のドラマなので仕方がないが、コールセンターを潰して
一体どうするつもりなのだろうかという気がする。

さて今回は常識の通じない相手・暴力団がクレームの相手。
説得が通じるわけもなく、相手にボロを出させては警察に
捕まえさせるという味気ない展開だった。
青山が調べた科学的根拠も意味を為さず、川辺勇次郎が本社
で調べたデータも今回の展開の中では全く意味を持たない。

都倉が強引に車に乗せられた時点で何故コールセンターの職員
は警察に連絡しないのか分からないし、都倉たちも対抗して
会話を録音するくらいの知恵は欲しいところだ。

酒巻のヘタレっぷりが面白かった。
社員の前では如何にも自分の説得で解決したという得意顔。
しかしそれが嘘だと分かったときの情けない顔。でも実際には
松重が凄みの有る顔をすれば、今回のヤクザ役のやべきょうすけ
らよりも恐そうな気がする。

さて青山響子の過去が発覚してしまった。
またコールセンターに戻ってこられるのだろうか。

コールセンター組
都倉渉 …… 小泉孝太郎 (若手社員)
青山響子 …… ミムラ ("クレームの女王"の異名)
酒巻謙一 …… 松重豊 (コールセンター長)
宇野勉 …… 安田顕 (お客様相談窓口係)
八田ゆみえ …… 中島ひろ子 (お客様相談窓口係)
近藤渚 …… 滝沢沙織 (東京にあこがれを持つイマドキの女性)
上原千夏 …… 山崎野々華 (ほめ殺しの千夏)
大村ミサキ …… 真下玲奈 (受注係)
小松なみ …… 福井仁美 (受注係)
中谷あさり …… 愛未 (受注係)
川辺勇次郎 …… 若林豪 (人生相談の達人)

本社組
金原舞 …… えれな (南極アイスのバックダンサー)
白井萌 …… はねゆり (南極アイスのバックダンサー)
奥村静香 …… 樋場早紀 (渉の恋人。本社の秘書課に勤務)
三上慶太 …… 中林大樹 (中島局長の部下で、通販部に所属)
明石涼介 …… 石井康太 (通販番組のアシスタント)
中島栄作 …… 柴俊夫 (渉の上司、メディア物販局長)
南極アイス …… 名取裕子 (テレビショッピング界のカリスマ)

土井 …… やべきょうすけ
西川慎吾 …… 両國宏
大前田章介 …… 伊吹吾郎

梨本健次郎、片岡富枝、畠山彩奈、戯武尊、児玉頼信、伊藤正博

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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