ダンディ・ダディ? 〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜

脚本 - 永田優子
演出 - 池添博、本橋圭太、梶山貴弘
プロデューサー - 中込卓也、大川武宏、平部隆明、梶野祐司

http://www.tv-asahi.co.jp/dandy/


第2話 娘の嘘と父の後悔

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悠樹と私付き合うことにしたから。
そう面と向かって告げられた父・龍之介。
内心認めることが出来ないものの、理解ある父親像を見せる
龍之介。モテる男性は嫌だったのではなかったのかとあかりに
対して不満を見せる。
龍之介は後日、編集長の貴和子に協力を仰いで、二人に色々と
探りを入れることになる。一番聞きたかったのは付き合うこと
になる馴れ初めについて。悠樹の方から告白して付き合う事に
なったという。全ては龍之介のお陰で、あかりを見張るよう
言われて彼女を見ている内に好きになったという。そして肩を
押してくれたのも龍之介だとして、男は恋してナンボだと告げ
た父親のセリフや女性経験のない男性は数に入らないと言われ
たセリフに感化された事を聞かされ、確かに身に覚えが有る
龍之介だった。
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あかりが悠樹との関係を成就させていく中で、あかりと龍之介
の間に存在する信頼感を描いたものだった。

ドラマとしては、あかりと悠樹の事を悶々とする龍之介の姿が
コメディ部分を担い、大半の部分をコメディとして描かれてい
るが、娘と父親に有る幼いときのエピソードを通して、嘘を
付かないと約束した事実をシリアスな展開に絡ませて描いた。

ドラマとしてやや消化不良なところは、人の心の繊細さがコメ
ディの軽さで打ち消されてしまっている点だ。
龍之介も根底の部分では娘のことを信頼している。そして悠樹
の事もまた信頼しているわけだが、その信頼感とは全く逆の
行動を見せてしまっている部分が面白くもあり複雑なものである。

親の気持ちを思えば龍之介の気持ちも有る程度は納得出来る
のかも知れないが、この人のやることなすこと全て逆の方に
働いてしまい、口は災いの元である事を証明している。

ドラマの一番面白いところは、若者参加の討論番組での龍之介
と佐々木泰三の対決かも知れない。

龍之介の娘に対する視線が粘着性を帯びていて、やや食傷気味
な感じだし、このまま同じ様な展開が続いてしまうと、意外と
視聴者から飽きられるのは早いかも知れない。

何か新風を吹き込むことが出来るか?

伊崎龍之介 …… 舘ひろし (56歳・恋愛小説家)
伊崎あかり …… 南沢奈央 (15歳・高校生・龍之介の娘)
(幼少時代 …… 宮武祭)
後藤美羽 …… 平山あや (25歳・新米編集者)
小早川悠樹 …… 石黒英雄 (15歳・あかりの彼)
沢村潤一 …… 池田努 (30歳・担任・剣道部顧問)
坂本サチ …… 野際陽子 (70歳・亡き妻の母)
葉山修二 …… 佐藤二朗 (40歳・セラピスト)
松原朋香 …… 林丹丹 (15歳・あかりの友人)
堂島寛 …… 八嶋智人 (37歳・新興出版社・編集者)
三嶋貴和子 …… 余貴美子 (50歳・編集長)
佐々木泰三 …… 鹿賀丈史 (56歳・文芸批評家)

東ちづる、近江谷太朗、misono、梅沢昌代、前田公輝
三浦まゆ、前田真里

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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