ダンディ・ダディ? 〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜

脚本 - 永田優子
演出 - 池添博、本橋圭太、梶山貴弘
プロデューサー - 中込卓也、大川武宏、平部隆明、梶野祐司

http://www.tv-asahi.co.jp/dandy/


第3話 燃え上る禁断の恋

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あかりの学校では演劇祭が行われる。
あかりのクラスはロミオとジュリエットを演じることになり
あかりがジュリエットを、悠樹がロミオに配役される。
龍之介は娘がジュリエットを演じることには賛成なのだが、
問題は恋人役が存在するという事だった。劇の特性上密着する
事は必至で、その上キスシーンも有る。龍之介は学校に赴き
担任の沢村に"竹取物語"を演じるべきではないかと告げるが、
英語教育の為に英文学を取り上げたいという。

学校で龍之介の姿を見た朋香から、演劇の練習を見に来てと
言われクラスまで見に行く。ジュリエットを演じるあかりを
見て、この役を演じるために産まれてきたような子だと実感
するも、そのあかりが劇中でロミオに全てを捧げると言った
事が発端で、龍之介は練習を止めてしまう。
この劇は脚本が問題だらけだとして龍之介自らが執筆するこ
とを宣言。クラスメイトたちは大盛り上がりを見せる。
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ドラマとして龍之介があかりと悠樹の演技にクレームを付ける
辺りの展開は少々幼稚さも感じて、飽き飽きするような内容
だったが、今回の演劇の題材である"ロミオとジュリエット"が
リアルな境遇として抽出される辺りは面白い内容だった。

龍之介の行動があかりに曲解されて受け取られる所はなかなか
面白いところ。
龍之介にとっては相手が悠樹であるからダメとか、ロミオと
ジュリエットの最後が死を共にすることで純愛だとする内容
自体に嫌気を感じている訳ではないにもかかわらず、
手紙を見たあかりは完全に誤解してしまう。そして勝手に
演劇の中で二人が生きる道を模索する事で、父親が嫌がっている
事を回避したと思っている。

意外にも龍之介が母親との関係に、ロミオとジュリエット的な
内容が包含していたとか、一子相伝したかのように、あかりも
彼氏との間にその意味合いが含まれている点も今後を期待させる
要素である。

また後藤美羽が男に金を支払っていたが、この男性との関係も
気になるところだね。

伊崎龍之介 …… 舘ひろし (56歳・恋愛小説家)
伊崎あかり …… 南沢奈央 (15歳・高校生・龍之介の娘)
(幼少時代 …… 宮武祭)
後藤美羽 …… 平山あや (25歳・新米編集者)
小早川悠樹 …… 石黒英雄 (15歳・あかりの彼)
沢村潤一 …… 池田努 (30歳・担任・剣道部顧問)
坂本サチ …… 野際陽子 (70歳・亡き妻の母)
葉山修二 …… 佐藤二朗 (40歳・セラピスト)
松原朋香 …… 林丹丹 (15歳・あかりの友人)
堂島寛 …… 八嶋智人 (37歳・新興出版社・編集者)
三嶋貴和子 …… 余貴美子 (50歳・編集長)
佐々木泰三 …… 鹿賀丈史 (56歳・文芸批評家)
山本浩輔 …… 前田公輝 (朋香の彼氏)
伊崎みのり …… 笛木優子 (あかりの母。既に亡くなっている)

布施博

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