ダンディ・ダディ? 〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜

脚本 - 永田優子
演出 - 池添博、本橋圭太、梶山貴弘
プロデューサー - 中込卓也、大川武宏、平部隆明、梶野祐司

http://www.tv-asahi.co.jp/dandy/


第6話 16歳の母

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文芸評論家の佐々木泰三は最近息子の悠樹の様子がおかしい
事を気がつき、そわそわし始める。葉山クリニックを訪れ
診断してもらうと、一度息子とじっくり話し合ってみてはどう
かと告げられる。一方龍之介はクリニックを訪ねて、娘が余所
余所しい事を相談する。

誕生日の夜、龍之介の後押しによって悠樹の元へと駆けつけた
あかりは、3時間後の10時に悠樹に送られて戻ってくる。別れ際
に彼女のことを"あかり"と呼び捨てにしたことを龍之介は聞き
逃さなかった。

龍之介はあかりの部屋を調べ、泰三は悠樹の部屋を調べる。
互いにプライバシーを侵害する父親に激怒する。

そんな中ベストファーザー賞に選ばれた泰三と龍之介は、子供
を引き連れスーツを新調しにいく。同じデパートで同じ空間に
いる二人が鉢合わせしないかヒヤヒヤ。あかりは悠樹と一緒に
居るところを泰三に見られるが、彼はあかりの事を同級生と
して紹介する。
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今回はいよいよ父親が敵対している者同士の子供達が付き合っ
ている事が発覚してしまうと共に、聞き間違いが元であかり
と悠樹の間に子供が出来たのではないかという事で大騒ぎに
なる話だった。

今回は純粋に楽しめる話だった。
冒頭からいつもの龍之介のナレーションではなく、泰三の
ナレで始まったところも面白かったし、クリニックの使い方も
絶妙。
デパートで鉢合わせする危機を回避しようとする顛末もベタな
がらもが楽しめた。

普通この手の物語になると息子の親よりも娘側の親の方が
大騒ぎで深刻な物語になるもんだよね。

悠樹があかりの事を彼女と言えない事情もよく分かるのだが
自分は父親にきちんと紹介したのに悠樹は同級生として紹介
したことをむくれるあかりも可愛らしかったし、事実が発覚
した後に付き合っていると告げたのは悠樹ではなくあかりだ
った辺りが、悠樹の性格を描いているようで興味深い。

また今回は付き合いを通り越しして出来ちゃった話が展開
される。
いざというときの対応の仕方に普段どのように息子や娘の
事を思っているのかが現れると思うが、泰三の対応の仕方に
不都合が有ったこと。その言葉尻を敵対している龍之介が
フォローする点など両者が喧嘩しながらも良い関係である事
が分かる内容だったと思う。

子の人生は親の人生そのもの。
子供の世界が広がっており、最早親だけの世界に留めて置け
ないなど、適切な処理の仕方で対応した感じを受ける。

伊崎龍之介 …… 舘ひろし (56歳・恋愛小説家)
伊崎あかり …… 南沢奈央 (15歳・高校生・龍之介の娘)
(幼少時代 …… 宮武祭)
後藤美羽 …… 平山あや (25歳・新米編集者)
小早川悠樹 …… 石黒英雄 (15歳・あかりの彼)
沢村潤一 …… 池田努 (30歳・担任・剣道部顧問)
坂本サチ …… 野際陽子 (70歳・亡き妻の母)
葉山修二 …… 佐藤二朗 (40歳・セラピスト)
松原朋香 …… 林丹丹 (15歳・あかりの友人)
堂島寛 …… 八嶋智人 (37歳・新興出版社・編集者)
三嶋貴和子 …… 余貴美子 (50歳・編集長)
佐々木泰三 …… 鹿賀丈史 (56歳・文芸批評家)
山本浩輔 …… 前田公輝 (朋香の彼氏)
伊崎みのり …… 笛木優子 (あかりの母。既に亡くなっている)

小早川万里子 …… 榊原郁恵
内野達彦 …… 布施博

近江谷太朗、中村柊芽

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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