ふたつのスピカ

チーフプロデューサー/竹内敬明
脚本/荒井修子(1)(2)、松居大悟(3)(4)
演出/山本剛義、塚本あゆ子

http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/


第4話 宇宙までの距離

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NASAへの留学生の受け入れが決定し、一名が夏休みの後アメリ
カに渡ることが発表される。
しかしその発表に反対しているのは意外にも佐野だった。
彼は基礎も出来ていないウチからアメリカに渡っても通用せず
可能性を潰すだけだという。

新之介はみんなの前で宇宙飛行士コースを辞めると宣言。
お前にと居ると息が詰まるとして悪態をついてその場を立ち去
る。それを受けてアスミが悩んでいる時、春樹とプラネタリウ
ムで逢う。父親のことを聞かれ、最近は当たり障りのない会話
しかしていないことを告げ、相変わらず自分の飛行士の事を
反対していると告げる。

新之介は塩見や佐野の前でも学校を病めたい旨を語る。他の
コースに移れる制度も有る事を説明されるがもう決めたことを
語ると、佐野からは早く去ることに越したことはないと告げら
れる。
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それぞれがまた一歩前向きに前進する。
しかしそれに伴い、方向性の違いからバラバラになり始める中
で、仲間の存在を強く意識させた話だった。

アスミの周りから一人、また一人と離れていく。
幼馴染みの新之介は突然辞めると言い出すし、心の拠り所にな
っていた先輩・桐生春樹もまたアメリカ留学が突然決まって
しまう。
しかしそんな中でも際立つのは仲間の存在だ。

目指す所は同じ宇宙であり、頭上を眺めればそこに目指すもの
が有る。幾ら遠く離れていてもそういう共通意識が存在する
事で、仲間としての意識を強く感じさせる。

意外に映るのは、これまで散々ライバル意識だけを際立たせて
戦わせようとしていた佐野もまた、仲間の存在について言及
し始め、その大切さを説いた点だ。
夢や憧れは大きいほどにリスクが伴い、実現するのも難しくな
るがそういうときに仲間がいることの大切さを訴えつつ、時に
ライバル心を持って打ち勝てと告げる。

桐生春樹自身も前を向き始めて、アスミの父親・鴨川友朗に
対して謝罪し、自分が前向きになるためにアメリカ行きを決めた
事。そして友朗にも前向きに進むよう促したことは、ドラマ
が動いていることを示唆しており、見ていて気分のいいところで
有る。

新之介が管制官としての目標を立てることは前回見て分かって
いたので結末には驚かなかったが、仲間達が彼の決意を語る前
に別れを告げていく辺りのオチはなかなか面白くてよく出来て
いたと思う。

鴨川アスミ …… 桜庭ななみ
鈴木秋(シュウ) …… 中村優一
府中野新之介(ふっちー) …… 大東俊介
宇喜多万里香 …… 足立梨花
近江圭 …… 高山侑子
拝島涼子 …… 本上まなみ
鴨川友朗 …… 高嶋政宏
桐生春樹 …… 向井理
宇喜多千里 …… RIKACO
大西耕次郎 …… ゴルゴ松本
塩見敏子 …… かとうかず子
佐野貴仁 …… 田辺誠一

秋葉吾朗 …… おかやまはじめ
藤井ルミ …… 霧島れいか
鴨川今日子 …… 原史奈
アスミの幼少期 …… 大森絢香
新之介の幼少期 …… 柴田洸翔
沢渡百合 …… 小林恵美
野々宮隆 …… 二階堂智
川本校長 …… 大石吾朗
桐生夏樹 …… 桑代貴明

(生徒達)
飯嶋耕大、飯塚友敬、小川祐依、小野寺未来、河原田巧也
小林和輝、佐久間夏帆、佐藤史果、菅沼司、内藤義明
長谷川直人、長谷川舞、ほしの智世、間宮祥太朗、三原秀次

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