ふたつのスピカ

チーフプロデューサー/竹内敬明
脚本/荒井修子(1)(2)(6)、松居大悟(3)(4)(5)
演出/山本剛義、塚本あゆ子

http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/


第6話 宇宙で弾くピアノ

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シュウが鼻から血を流して倒れる。
出血を抑えるための治療が必要だとであり、少しの間入院が
必要だと言うが、彼の妹のさくらから宇宙空間での生活には
耐えられないかも知れない事を聞かされる。

シュウの空白をそのままにはしておけず、宇喜多や塩見らは
すぐに後任としてアスミを選ぶ。涼子も賛成だが彼らの気持ち
を考えるとすぐにそれを伝達するのは厳しいのではないかと
言うことで極秘に計画を進めることになる。

すぐに後任の噂は生徒達の間で広まる。それを聞いた圭は頭に
来ると告げるがアスミは複雑な顔。
入院先に見舞いに行くとシュウはNASAへ行くためにはまだまた
やることが有るとしてベッドでも勉強を欠かしていなかった。
しかもシュウは宇宙に行ったときのために"やることリスト"を
作成していた。誰もがシュウに本当のことを言えなかった。

訓練の為に病院に遅れてやってくるアスミは帰るときに、みん
なに自分が後任になったことを告げる。仕方がないとする者も
居れば、他の誰かが行くよりもアスミが行った方が良いとする
者も居る。しかし圭だけはシュウがアスミの事を笑って見送る
姿を見たくないとして、シュウの気持ちを知りつつも引き受け
るつもりなのかとアスミに問う。
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全7話の物語で人一人殺さなくても良いじゃないかという気が
するが、これぞ青春映画という事なのだろうか。
逆境という逆境をはね除けて、夢に向かって邁進する。
涙が有ったり笑顔があったり喧嘩が有ったりと、忙しい展開で
は有るが、一人の宇宙飛行士に対して込められる人々の思いの
程が今回の話しの中で描かれた。

またアスミ自身に宇宙飛行士になる決意の程を見せられる展開だ。

ドラマの中で色んな人が述べているが、努力や才能だけでは
掴めるわけではない夢を掴むためには強さが必要なこと。
友人が亡くなったからといって夢に向かって走ることをやめる
程の覚悟だったのかを問いかけられる。

相変わらず友情と夢が秤に掛けられる展開ではあるが、
ドラマとしては面白い葛藤として存在している。

ただ今回圭がアスミに対して、シュウの気持ちを知ってもNASA
に行くのかという問いかけは、友人らしくないものだったな。

超新星の例を比較に出して、人々の思いも決して消えることなく
次なる相手にバトンを手渡すような感じに描かれていたのは
とても良かった。
出来ればシュウの残したノートの中に自らの死期を悟って
彼女に思いを託すようなメッセージでも有れば良かったね。

鴨川アスミ …… 桜庭ななみ
鈴木秋(シュウ) …… 中村優一
府中野新之介(ふっちー) …… 大東俊介
宇喜多万里香 …… 足立梨花
近江圭 …… 高山侑子

拝島涼子 …… 本上まなみ
鴨川友朗 …… 高嶋政宏
桐生春樹 …… 向井理
宇喜多千里 …… RIKACO
大西耕次郎 …… ゴルゴ松本
塩見敏子 …… かとうかず子
佐野貴仁 …… 田辺誠一

秋葉吾朗 …… おかやまはじめ
藤井ルミ …… 霧島れいか
鴨川今日子 …… 原史奈
アスミの幼少期 …… 大森絢香
新之介の幼少期 …… 柴田洸翔
川本校長 …… 大石吾朗
刈谷譲二 …… 神保悟志
鈴木さくら …… 菊里ひかり

(生徒達)
飯嶋耕大、飯塚友敬、小川祐依、小野寺未来、河原田巧也
小林和輝、佐久間夏帆、佐藤史果、菅沼司、内藤義明
長谷川直人、長谷川舞、ほしの智世、間宮祥太朗、三原秀次

清水昭博、鳥木元博、迫田孝也

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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