外事警察 原案：麻生幾 脚本：古沢良太 演出：吉村芳之、堀切園健太郎、梶原登城 http://www.nhk.or.jp/dodra/gaiji/

第5話 突入〜決戦前夜
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ジュリオからの情報で大和田団地に敵のアジトが有ることを
知る。
ジュリオは私に落ちていると主張する愛子。しかし住本は俺達
を誘導する罠だという。愛がジュリオに落ちて騙しているので
はないかと住本は疑う。

警視庁作戦指揮本部では尾崎、中嶋、近藤、稲垣らがアジトへ
の突入に際して、どの部署が担当するかで発言し合う。SATでは
無いと無理だとするが、反対する意見も多かった。しかし三日
後にVIPの来日を控えた今、SATを送り込む事を決断する有賀。
まずは工作班を送り内部の様子を見ることになる。

01:05、大和田団地の828号室。隣の部屋からセンサーを当てて
内部の様子を調べる。中には峰谷化学の従業員と同じ5名の人が
居た。ファイバー線を引き込んで中の様子を見てみる。しかし
クレメンテは居なかった。
陽菜は愛子が録音したジュリオとの会話データを持って倉田の
元に行く。しかしそれを聞いた倉田はデータには違和感が有る
として信憑性が無いことを告げる。

住本は有賀にSATの突入の件は暫く待って欲しいと提言する。
捏造された情報に踊らされている可能性が有ることを告げる。
そして同時爆破テロの可能性も示唆する。有賀は一日だけ猶予
を与えるとして、今夜24時に突入することを告げる。
住本は今までの事実を自分の部下である大友、久野、森永、
金沢に告げる。しかし住本の言い分だと仲間にモグラが居ると
しか考えられないと久野は語る。真偽を確かめるためにも
ジュリオの逮捕は不可欠である事を住本は告げるが、久野は
これまでの捜査が無駄になるとして反対の姿勢を見せる。
部下達は最近の住本は様子がおかしいという。愛子を協力者と
した頃からだという。

愛子は住本に電話し、私を信用できないのか?ならば何故私を
協力者にしたのかと問う。住本は捜査を混乱させたいのでは
ないかと愛子を疑うと、彼女は何も分かっていないと落胆する。

中嶋は村松に作戦指揮本部での話し合いのことを報告する。
武器使用による制圧行動を取ることを。

須藤はジュリオ逮捕のために彼のバーを訪れるがもぬけの殻
だった。部屋では起爆装置と思われるモノを制作していた跡が
有る。金沢からバーの出入り口に向けられた視察映像を見せ
られると、そこには5時間前に変装してジュリオが店から出て
行くのが写されていた。

そんな頃、ジュリオの元にスパイを殺せという報告が入る。
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愛子がもたらした情報から突きとめた敵のアジトの件は果たし
て本当にテロリストのものなのか。
愛子自身の行動の真意とは何なのか。

相変わらず熱い役を演じている出演陣。

何故愛子が陽菜の言うことではなく住本の言葉を信じていくのか
という点など、協力者運営に対する信頼関係を面白くあぶり出
した内容だった。

陽菜は自ら住本になろうとしているのか。
愛子が亡くなる可能性が有るにも関わらず彼女に任務を告げる
辺りはかつての彼女にはない一面で、久保田からも公安のして
いる一人の人間を犠牲にしてまでも、国家を守ろうとしている
姿に非難されるが、それでも動じようとはしなかった。

逆に今回は住本の方が人間くさい行動を取っていたと思う。
離婚届の件にしても、愛子に対して任務後にもケアすると約束
したりするところも、そして自害しようとするところも。

この世界に引き込んでおいて、不要になったときには見限って
しまうところに住本の非情さを求めているが、今のところでは
それ程常を逸した態度は見られていない感じもする。
信用できない彼が現れるのは最終回なのかなと思うところも
有って、まだ彼の人間性の全てが出尽くしていないのではないか
と思うけどね。

さて肝心のテロリスト、FISHの流れに関しては、元々の情報を
流したスペード社による自作自演の可能性が出てきた。

正直ジュリオの流れもよく分からないところがあるけど、
全ての黒幕はクレメンテであり彼によって操られていたのか。
アジトだと思いこんでいたアパートでの火薬の量からすると
まだ他にもテロリストの動きが有りそうな気もするが、その辺
は最終話のお楽しみかな。

住本健司 …… 渡部篤郎 (警視庁公安部外事4課主任)
下村愛子 …… 石田ゆり子 (おしどり夫婦と評判の理容店の妻)
松沢陽菜 …… 尾野真千子 (所轄から突然外事4課)
倉田俊貴 …… 遠藤憲一 (警備企画課理事官)
村松久美 …… 余貴美子 (内閣官房長)
有賀正太郎 …… 石橋凌 (警視庁警備局長)

金沢涼雅 …… 北見敏之 (外事4課)
大友遥人 …… 山本浩司 (外事4課)
森永卓也 …… 滝藤賢一 (外事4課)
五十嵐彩音 …… 片岡礼子 (外事4課・今回で引退?)
滝沢大聖 …… 斎籐歩 (係長)

久保田岳 …… 平岳大 (豊島南署)
住本絵美 …… 奥貫薫 (健司の妻)
住本由樹 …… 稲垣鈴夏 (健司の娘)
住本栄司 …… 堀部圭亮 (元外事1課・殉職)
住本妙子 …… 占部房子 (母)
ニケ渡辺 …… ルドルフ・マッカラン (情報協力者)
幼少時代の住本健司 …… 北村匠海

ラモン・バルガス …… エディ・サイトウ (ゴルビア大使館・書記官)

ジュリオ・ロッシ …… チェホ・イムレ (会員制バー)
カリム・クレメンテ …… ロア・アラン (バーの客)
ジム・コンラッド …… イアン・ムーア (CAI極東支部)
ウィリアム・スペイダー …… グレゴリ・ベーカー (警備会社)
アルトゥール・マルケス …… リカヤ・スプナー (地下銀行)
ジョン・リー …… パク・ソモ
渡部昌子 …… 遊井亮子 (ニケの妻)
尾崎毅 …… 升毅 (国際テロ対策課長)
和泉大我 …… 中村靖日 (外事技術調査室技官)
近藤仁志 …… 嶋田久作 (警視庁公安部長)
前野透 …… 鷲生功
稲垣純也 …… 片岡弘鳳
中嶋哲司 …… 遠山俊也
須藤勲 …… 中野剛

徳井広基、西本竜樹、佐藤博秋、井殿雅和、富永研司、伊藤教人

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)