ゴーストフレンズ

脚本/高橋留美
プロデューサー/谷口卓敬

http://www.nhk.or.jp/drama8/ghostfriends/


第4話 恋のゴーストのど自慢〜届け!初恋のあの人に


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明日香は進路に関して美大に行くべきかどうかで悩む中、彼女
の元にはゴーストが評判を聞きつけ集まってきて、あやかの
喫茶店でゴーストと面接する様は相談所のようになっていた。
美空を探しているカイトからも、そうした明日香の噂を聞きつ
け店にやってくる。今のところ美空の手がかりはないという彼。
ただ人間に取り憑くことが出来るゴーストは共通して黒いタク
シーに乗っていることが判明する。

悩み多き中、取りあえず今日は気分を発散させるために、ミク
やユイも引き連れ、カイトも含めてカラオケに行くことになる。
するとそこで花代という中年の女性ゴーストと出会うことに
なる。
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ドラマは進路を決めかねている明日香に色々と苦悩させ、
ゴーストと関わり合っていく内にその答えを見つけさせていく
という感じの展開だった。

ドラマとしてはちょっとピントがずれた感じのする内容だった。

特にゴーストである花代の夢、そして彼女の恋人だった正造の
夢を実現させるために明日香が変わりにそれを実行して、本人
たちには何の喜びが有るというのだろうか?

このドラマ、美空に対しては散々他人の力でしかやりたいこと
が出来ないことを寂しい人だとして訴え・描いている割りに、
今回はゴーストの夢を変わりに人間が叶えてしまうと言う矛盾
が存在している。

明日香に課せられたものはあくまでゴーストたちの道しるべで
あって、彼女自身が主人公になることはちょっと違う気がする
んだよね。

せめて花代と明日香の関係が祖母と孫くらい関係ならば、
"似ている"理由も分かるのだが、血の繋がらない人を無理矢理
結びつけた事への説得力があまりなかった様にも思う。

明日香は結局何故美大に行くことを拒んでいたのか。そして
何を以て美大に行くことに決めたのか。美空との間の会話で
自分の力でやりたいことをやってみせるとした事はその決意の
一つなんだろうけど、今回のメインであるゴーストとの関わり
合いの中でもっと明確にヒントとなるエピソードが必要だった
のかも知れない。

イマイチ面白みを感じない中で、美空がエピソードに関わって
くる辺りのパーツはなかなか興味深い。この辺でもう少し上手く
ドラマを描いて欲しい。

神谷明日香 …… 福田沙紀
速水カイト …… 西島隆弘 (ゴースト)
新庄辰巳 …… 岡田義徳 (美術部顧問)
本郷美空 …… 入山法子 (ゴースト)
青山ミク …… 水崎綾女 (ゴースト)
三島ユイ …… 愛衣 (ゴースト)
永井拓海 …… 川久保拓司 (サッカー部キャプテン)
柴田ナオ …… 渋谷飛鳥
神谷武志 …… 入江甚儀 (明日香の弟)
小野あやか …… 片瀬那奈 (カフェ「マージュ」)
橘真知子 …… 中山恵 (明日香の担任教師)
神谷聖子 …… 友近 (6年前に亡くなった明日香の母)
神谷孝太郎 …… モト冬樹 (明日香の父、料理研究家)
アンナ …… 鰐淵晴子 (ゴースト)

橋本冬美 …… 愛実
永井花代 …… 島かおり
石上正造 …… 石濱朗
坂上新太郎 …… 魁三太郎
たくみの母 …… 山崎千惠子
貞子 …… 七瀬遥

真日龍子、鶴忠博、辻修、竹井亮介、植田ゆう希、天蝶司晃
村松利史、高田郁恵、山下千景、西海健二郎、日向寺雅人
吉岡奈都美

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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