ゴーストフレンズ

脚本/高橋留美
プロデューサー/谷口卓敬

http://www.nhk.or.jp/drama8/ghostfriends/


第10話 さよなら、ゴーストたち


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カイトは朝までに美空を連れ戻さないと成仏できない。
カイトの体のタイムリミットは明朝だと判明する中、明日香は
三人のゴーストによって浚われてしまう。
明日香が捕まったことでゴーストたちは勝利宣言し、もう私
たちを邪魔する者は居ないと告げる。そして人間だった頃に
やり残したことをやろうと語り合う。
第二の人生を甘受できるハズだが、ゴーストたちは人間だった
頃の自分の人生に拘っていた。それを知った美空は人生をもう
一度やり直せるのにまた同じ事を繰り返すのはバカだと告げる。

そんな中カイトはゴーストのアジトを見つける。
主犯は美空であり、ゴーストたちはリスタート計画を立ててい
るとの事だった。
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ドラマとしての興味は、死ぬ直前にカイトと美空の間に有った
出来事とは何なのかという事と、心が離れてしまった美空を
呼び戻してカイトは一緒に旅立てるのだろうかという事か。

それにしても何故美空がゴーストのリーダーになっているのだ
ろうかとか、ゴーストを見える人たちはゴーストに取って
これまでそんなに有害なことをしてきたのだろうかという
意識があるので、一連の誘拐事件がどうも不自然で仕方がない。

カイトの中のタイムリミットが近づく緊迫感は有る程度出てい
るのだが、最後の段階で突然カイトが取り憑いた人間から抜け
出て単なるゴーストとなって存在する事への不自然さが存在する。
作者にとって都合の良い設定としか感じられず、これならば別に
タイムリミットなんて設定する必要無いと思う。

ゴースト同士の争い戦闘シーンも戦ったからといって傷つくの
は乗り移った人間であって、本人達にはどんなダメージが与え
られるのか良く分からないものがあるし、なんとなく設定
としては曖昧な感じ。

変な流れに感じるのだが、最後は上手くまとまっていた。
ミクとユイの願いが何だったのか。そして母親の願いとは何な
のか。願いを叶えると同時に役目を果たしたかのように
成仏していく仲間の姿に感動が有ったし、大人になるとゴースト
が見えなくなるという設定も良くできていると思う。

驚いたのは小市慢太郎の格闘シーン。結構サマになっている
ところに驚き。
そして最後に個展の受付をやっていたのが、紗綾だった事が
一番のサプライズかも。

神谷明日香 …… 福田沙紀
速水カイト …… 西島隆弘 (ゴースト)
新庄辰巳 …… 岡田義徳 (美術部顧問)
本郷美空 …… 入山法子 (ゴースト)
青山ミク …… 水崎綾女 (ゴースト)
三島ユイ …… 愛衣 (ゴースト)
永井拓海 …… 川久保拓司 (サッカー部キャプテン)
柴田ナオ …… 渋谷飛鳥
神谷武志 …… 入江甚儀 (明日香の弟)
小野あやか …… 片瀬那奈 (カフェ「マージュ」)
橘真知子 …… 中山恵 (明日香の担任教師)
神谷聖子 …… 友近 (6年前に亡くなった明日香の母)
神谷孝太郎 …… モト冬樹 (明日香の父、料理研究家)
アンナ …… 鰐淵晴子 (ゴースト)
橋本冬美 …… 愛実 (カイトと同じ会社の人)

大介 …… ヨシダ朝
中吉 …… 土平ドンペイ
小太郎 …… 瀧川英次

佐藤秀美 …… 小市慢太郎 (タクシー運転手)
黒部 …… 正名僕蔵 (元刑事・ゴースト)
理沙 …… 紗綾 (個展の受付。ゴーストが見える)

荒谷清水、岩澤晶範、播田美保、泉晶子、二橋進、前川貴紀
横山一敏、末野卓磨、縄田雄哉、福住咲季、山中敦史、辻本一樹
福井理沙、小山由実、金子佳代、犬伏まり、田邊明宏、松本春姫

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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