ギネ 産婦人科の女たち 脚本／大石 静 チーフプロデューサー／櫨山裕子 プロデューサー／西 憲彦、久保田 充、渡邉浩仁 演出／岩本仁志、久保田 充 http://www.ntv.co.jp/gyne/

第6話 奈智の転機
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奈智は出来なかったが、末期癌患者・三井さやかに正直に告知
するという榎本。
人はみんな死に向かって生きていること、みんなが望んで生ま
れた訳ではなく、望んでも居ないのに死んでいくのだから、
協力して行きたいという。不安が有れば何時でも相談して欲しい
と榎本はさやかに告げる。

さやかの母・郁子は榎本が娘に告知したことに約束が違うと
して憤怒する。榎本は奈智にあの母親は君と似ている事を告げ
る。でも人は必ず変われるという事。

二ヶ月後、瀬川は須佐美に妊娠した事実を告げる。それと徳本
慎一から告訴された事を語る。訴状を読む瀬川は、難しい手術
の経験の少ない奈智が担当したこと。それを許した君島の管理
能力、そして院内感染に関する病院側の落ち度など詳細が書か
れていた。週刊誌に出たことが恐らく発端で、怒りの矛先が
医師に向かうことを残念がる。
涼子はすぐに慎一の元に電話する。すると以前に喫茶店で奈智
先生と逢わせて貰ったときに殺された事が分かったという。
病院の落ち度が訴えられることは有るが、医師本人を指定して
訴えることなど異例だという。涼子は慎一にこの手のケース
で患者側が勝つことが殆ど無いこと、そして奥さんのケースで
は絶対に勝てないことを告げるが、慎一は負けても良いから
訴えたかった事を言う。妻のために何かをしないと自分も再出発
が出来ないと。それが例え友人の涼子を敵に回してでも闘うと
彼は告げる。

そんな中、産婦人科医の一人・井本が産婦人科の仕事から降りる
という。休みもなく夜も寝ないで働いているのに訴えられる現状
に納得がいかないとの事だった。訴訟のリスクの少ないところで
働きたいとして荷物をまとめて出て行ってしまう。
一人の医師の情熱ではなくチームワークで支える医療を目指して
いた君島は、その限界を感じていた。そして自分も辞めたい事
を榎本に吐露する。
そんな中、ローテーションが苦しくなる産婦人科では奈智先生
に戻ってきて貰った方が良いのではないかと囁かれる。桧口は
自分が二倍頑張るとしてこの体制のまま行こうと告げるが・・
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徳本美和子の死の原因に関して遺族にきちんと報告しなかった
奈智を含めた産婦人科は、それを不信に受け取った慎一から
訴えられることになる。果たしてその事で医局ではどんな影響
を見せるのか。

奈智が命の現場にぶち込まれて、患者と向き合い死を経験する
ことで多くの事を感じて、自分のトラウマから解放されていく
という段取りはとても良くできているのだが、やはりちょっと
短期間で処理しすぎかな。

榎原の役割はとても素晴らしかったし、患者の不安な気持ちを
払拭し、信頼される医者としての姿も上手く描けている。
この辺は患者からの信頼を受け損ねた奈智との対比として描かれ
今の奈智に何が足りないのかを上手く実感させたのではないか。

産婦人科では訴えられたのを機に人材が不足し、滅茶苦茶な
状態になっていく。
奈智待望論が浮かび上がっていたけど、取り乱した時にはあれ
だけ医局内でも排除論が持ち上がっていたのに、その辺の
都合の良さは感じるところ。

瀬川が妊娠した件で、須佐美の対応が思いの他良かった。
最近の國村隼の役どころだと、ダークにイメージも付いている
ので無責任な態度を見せると思っていたけど、結構良い人なの
よね。

まだ裁判に関してはどうなるか分からないが、徳本優美が病院に
運ばれることになるみたいだし、病院で医師達の苦労を知り
訴状を取り下げていくという流れなのかな。

玉木を巡りえりなと木村の奪い合いは面白いが、なんで玉木はそんな
に人気があるんだ?

柊 奈智 …… 藤原紀香 (産科医)
玉木 聡 …… 上地雄輔 (新人産科医)
桧口涼子 …… 板谷由夏 (産科医)
嶋 えりな …… 本仮屋ユイカ (新人産科医)
藤木敦士 …… 近藤芳正 (医局長)
瀬川一代 …… 内田有紀 (病院の顧問弁護士)
須佐見誠二郎 …… 國村 隼 (産婦人科主任教授)
榎原浩史 …… 中村橋之助 （特別出演）
徳本美和子 …… 西田尚美 (患者)
徳本慎一 …… 八嶋智人 (美和子の夫)
徳本優美 …… 吉田里琴 (娘)
君島紀子 …… 松下由樹 (産科医長)

戸田 …… 篠田麻里子 (看護師)
洪春瑛 …… 滝裕可里 (看護師)
小山 …… 鈴木美恵 (看護師)
澤田恭子 …… 田中えみ (看護師)
白川 …… 大久保綾乃 (ERの看護師・おかっぱ頭)
木村明子 …… 映美くらら (助産師)
鳥海里子 …… いせゆみこ (婦人科医師)
金澤由香里 …… 福田千明 (助産師・器械出しナース)
佐藤美保子 …… 西尾まり (患者)
渡辺みどり …… 小野かおり (助産師)
柊隆弘 …… 長谷川博己 (血液内科医、奈智の元夫)
井本 …… サコイ
雄太 …… 中村柊芽 (奈智の息子)
飯村 …… 川渕良和 (ERドクター)
鈴木洋介 …… 大山鎬則 (新生児医)
前橋康夫 …… 増田修一朗 (新生児医)
安川俊明 …… 浜田学 (麻酔科医)

岸本昭一 …… 半海一晃 (弁護士)
三井さやか …… 永井杏 (16歳、高校生。末期癌)
三井郁子 …… 明星真由美 (母)
泉沢 …… 木野花 (託児所)

森望美
池田香織、白山恵、愛未、吉田恵子、武井絵未、下河辺道夫
田島茂樹

守屋弾、津野まゆみ、すぎもとみさき、下河辺直美、瀬尾智美

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