派遣のオスカル 〜少女漫画に愛をこめて〜

原作/松田奈緒子
脚本/金子ありさ
演出/笠浦友愛

http://www.nhk.or.jp/kindora/haken/


第3話 恋?YOUの判定は新商品対決

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森谷が突然"和風美人"プロジェクトの立ち上がりと同時に
急性膵臓炎で倒れて病院に運ばれる。
それと同時にコストカッター・五十嵐暁生の大胆な改革により
バス・トイレ部門である2課の廃止が発表される。
社員達は心配する中で、三沢は雑誌「ハーティー」の企画で
週末に女性漫画のサイン会が開かれることを知る。

一方入院中の森谷に社員達は2課が廃止になり、プロジェクト
もぽしゃった事を話す。歯磨き粉から始まったこの会社の
技術や経験を潰すような業務縮小の仕方に違和感を覚えつつも
どうして良いのか。取りあえず和風美人のプロジェクトだけは
なんとか継続して貰うよう一致団結しようと盛り上がる。
しかし2課の中には1課に統合して貰い部下にしてもらおうと
すり寄るものも多かった。プロジェクトの継続を訴えるのは、
森谷、三沢、静田、内村、井手の五人。
土曜日に社内の納涼祭が有るためにその場に集まる重役達に
直接訴えようと告げる。

そんな中三沢の元に最近社員達が上申して欲しいという相談
が相次いでいる事に気がつく。

blogに現状を綴る三沢。
常連の俵あんからは、どのみち派遣だからと思っているので
しょうと、このプロジェクトに対する三沢の心理を読み解く。
三沢は確かにファン活動を中止してまでやることに疑問に
思う部分があった。仕事は楽しいのか?という問いかけに明確
な返事を出せずにいた。
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完全に主人公は振り回されているような話だった。

仕事の中にやり甲斐を見つけたと思った矢先に、プロジェクト
の中止が言い渡される。何と言ってもそのリーダーでる森谷自身
が家族のために直前で降りてしまう。

この展開はもしかすると今の社長と佐藤克弘の過去にも通じて
いるのかもしれない。この二人のやりとりの中で確かに、直前で
裏切られたと達郎は述べていたよね。

一応岸本サクラの発案で、高級化粧品部門の1課と庶民的な素材
を扱う2課の企画対決となった。しかしこの対決というのも相当
無理があり、そもそも扱う品目が違うのではないのか。

対決に於いても何をもって勝敗をつけるのか分かりづらく、
対決自体はかなり茶番劇であることは明らかだった。

しかし今回は何と言っても三沢と俵あんが初めて顔を合わせた
事が大きいのかも知れない。この二人の出会いはもっと象徴的に
行って欲しかったが、短いスパンのドラマなので仕方がないか。
二人は言い争いつつも、仕事に対して真摯に語り合うところは
面白い部分。
90%仕事は辛いが残り10%の為に働くこと。辛い後には必ず
楽しくて自由なときが来るという。まるで三沢が思い描く漫画の
世界の主人公のセリフという事で、とても上手い形で重ね合わせ
た格好だった。

まさかの恋バナはちょっと、短いドラマなので安っぽく見える
要素だけど、取りあえず期待してみてみよう。

三沢勝子 …… 田中麗奈 (少女漫画好き。派遣社員)
五十嵐暁生 …… 徳井義実 (社長の息子。)
俵あん …… 鈴木杏 (漫画家)
森谷清正 …… 尾美としのり (課長)
八城さやか …… 朝海ひかる (部長。マリーアントワネットみたい)
内村武志 …… 佐藤智仁 (社員)
静田弘美 …… たくませいこ (派遣社員。娘一人)
井手奈々子 …… 金子さやか (社員)
五十嵐達郎 …… 平泉成 (社長)
佐藤克弘 …… 上條恒彦 (管理部)

岩槻雅彦 …… 小林隆 (常務)
庄司公孝 …… ベンガル (専務)
高橋チエミ …… 橋本真実 (社員)
矢口純子 …… 弘中麻紀 (社員)
橋本隼人 …… 山中聡 (人材派遣会社)

オスカル(声) …… 田島令子

REN …… 山本耕史
岸本サクラ …… YOU
森谷小百合 …… 七瀬なつみ
森谷琴音 …… 美山加恋

水木薫、川俣しのぶ、阪田マサノブ、柊巴、鈴木浩介
山中聡、内海修宏、はらたさほ、大門果琳

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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