派遣のオスカル 〜少女漫画に愛をこめて〜 原作／松田奈緒子 脚本／金子ありさ 演出／笠浦友愛 http://www.nhk.or.jp/kindora/haken/

第5話 オスカル、裏切り？
--------------------------------------------------------
内村から付き合って欲しいと言われた三沢。しかしその横で
暁生がお見合いすると聞いて何処か引っかかる物を感じる彼女。

開発二課は存続が決定し今まで通りの開発をすることになる。

三沢は社内で内村からデートに誘われる。彼から何処に行きた
いか?と書かれたメモが回ってくる。

そんな中、暁生はお見合い。相手はアジア化学の社長令嬢の
立花由香里だった。しかし彼女はバチイツ、子持ちの相手。
暁生は会社に戻ると父親にそんな事は聞いていないとして抗議
するも、今時それくらい当たり前だとして言いくるめられる。

そんな中役員会議で八城さやかは重役達から社内のFPAの設置
に関して一任される。FPAとは女性社員の為の活動支援プロジ
ェクトの事で、会社での女性の地位を上げると共に採用枠を
拡大しようという運動である。二課からも一人選ばれるとして
井手は森谷課長に推薦してくれるよう頼んでいたが、八城が
選んだのはなんと三沢だった。八城は三沢にチームのアシスタ
ントとして働いて欲しいと言われたという。
三沢は嬉しさの余り俵あんに電話を入れる。
--------------------------------------------------------

このドラマが放送した先週の金曜22時台、ドラマが4本連続で
入っていたので困っていたのだが、月曜日にBS-HIの方で再放送
しているのを知り、こちらの枠で見てみた。

しかしドラマも最終回になると23時9分まで放送延長という
腹の立つ事をしてくれる。ウチの録画環境は現在2放送
同時録画までしか出来る環境にないので、この延長の為に録画
出来ない時が出てくるのは実に悔しいところ。

残念ながら「恋のから騒ぎ」のドラマ版は諦めた。
一応ビデオで取っておいたのだが、アナログ放送の汚さに嫌気
が指して途中で見るのを辞めてしまった。
PCのキャプチャーボードの方で録画しておけば良かったな。
まぁそのウチ見る機会も有るかも知れないのでその機会に期待
しよう。

さてドラマでは八城が以前から怪しい動きを見せていたが、
その真意が明らかになる。外資系企業・アンティガ社がMIZUKI
の買収を調査しており、その為に情報を渡していたこと。
またコストカッターの暁生を招いて、会社をスリムにさせた上で
買収を決め込むという周到さを見せる。
汚いのはFPAという組織を会社のため、社員のためと称して
実際には買収後に備えて人材を集めていた事だ。

三沢勝子が何故裏切るような事をするのかが今回のメインだが、
明らかにスパイ活動のためという事が分かっている事もあって
意外性は感じられないかな。
この決断のためにいつもの"弾込め〜"を発動したところはやや
消化不良だが、正式社員を望み、更には八城さやかという人物
を崇拝し始めていただけに、三沢勝子の中の複雑な葛藤が
もう少し描かれていると深くなったのかも。

ドラマでは女性の権利を求める姿勢が描かれている。
女性の立場の弱さとか派遣を通して感じられるのだが、派遣は
あくまで派遣なので、その辺の実情がイマイチ見えづらい。

恋愛に関しては良い感じに互いに相手を持たせて、本当に求める
人物を浮かび上がらせている。
自転車のエピソードは地味ながらもなかなか上手く使われていた
し、昔の月9ドラマのように喧嘩している程に相手の心に印象を
深く刻んでいる。
次回が最終回なのかな。
どういう形で買収を阻止するのか。それとも阻止できないのか。
恋の行方も気になるところだね。

三沢勝子 …… 田中麗奈 (少女漫画好き。派遣社員)
五十嵐暁生 …… 徳井義実 (社長の息子。)
俵あん …… 鈴木杏 (漫画家)
森谷清正 …… 尾美としのり (課長)
八城さやか …… 朝海ひかる (部長。マリーアントワネットみたい)
内村武志 …… 佐藤智仁 (社員)
静田弘美 …… たくませいこ (派遣社員。娘一人)
井手奈々子 …… 金子さやか (社員)
五十嵐達郎 …… 平泉成 (社長)
佐藤克弘 …… 上條恒彦 (管理部)

岩槻雅彦 …… 小林隆 (常務)
庄司公孝 …… ベンガル (専務)
高橋チエミ …… 橋本真実 (社員)
矢口純子 …… 弘中麻紀 (社員)
橋本隼人 …… 山中聡 (人材派遣会社)

オスカル(声) …… 田島令子

立花由香里 …… 菊地美香 (アジア化学・社長令嬢)
立花麻里武 …… 松本春姫 (由香里の娘)
立花沙亜歩 …… 田中颯 (由香里の息子)

水木薫、川俣しのぶ、阪田マサノブ、柊巴、内海修宏

山田キヌタ、関太、粕谷吉洋、木下芳美、川口リエ、鈴木紗穂

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)