ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍、奥村俊雄、難波江由紀子
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第3話 黒木刑事撃たれる!


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井家沢組の組長、井家沢元・52歳が何者かに至近距離から撃た
れて重傷。現場には地域班の中園巡査が通りかかるが、犯人が
逃げ去る際の拳銃に恐れをなして捕まえることが出来なかった。
非番だった安積剛志の元にもその事件の一報が伝わる。

神宮外苑付近で起こった発砲事件。
井家沢組の組員によると対立している茂利谷組の構成員では
無いかとのこと。小柄で帽子を被った男性だというがそれ以上
は分からなかった。しかし現場近くの防犯カメラに事の顛末が
映し出されていたのである。犯人の姿を見て剛志はかつて彼が
出所する際にアパートや仕事の世話をしてあげた岩城康作で
有ることが分かる。
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これぞこのドラマが求めているような内容では無かろうかと
いうくらいの人情もののドラマ。

近代的な捜査シーンは、監視カメラ映像の中くらいでしか
見ることが出来ず、それ以外は昔ながらの足で稼いで犯人を
追うようなレトロチックな内容であり、実力行使出来るシーン
に於いても実力ではなく情に訴えるというシーンを用意した。

ドラマとして上手いのはやはりハンチョウである安積剛志を
中心として描いた話だったことだ。
過去に犯人との接点を持たせていたからこそ、最後に銃を向ける
岩城の心を解きほぐすことが出来ただろうし、彼の思惑も見破る
事が出来た。

ドラマとしては近くに対立する井家沢組が復讐する機会を狙って
いただけに、安積らが目を離した途端に犯人が撃たれてしまうの
では無いかと思いヒヤヒヤさせられた。

岩城の家族がまた良い感じにクローズアップされた点はよく
出来ていたと思う。
ただ娘のありさ役には村崎真彩さんが演じていたこともあって
ちょっと自己主張が強く、子供離れしている感じがした。
この子舞台俳優にはピッタリの表現力を持っているんだよね。

非情な行動の中にも愛情が込められているというオチは心地良か
ったし、撃たれて負傷したのはヤクザという事で必要以上に
岩城康作の中に非情さを感じなかったのは良かったか。
出来れば黒木も撃たないで欲しかったけど、中園との関係を
描くためには最小限仕方がない演出だったか。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

岩城康作 …… 徳井優
中園巡査 …… 堤大二郎
岩城絵里子 …… 山下容莉枝
岩城ありさ …… 村崎真彩

岡部たかし、秋月麻江、メイビ、野口寛、久保田ゆず
菊池由希子、宮沢天、渡部友一郎、鈴木ユウヤ、安村典久

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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