ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍(1)、奥村俊雄(2)、難波江由紀子(5)、末安正子(4)
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第5話 私、夫を殺しました…DV妻空白の5分間


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報告書が遅れていつものように神南署安積班では、刑事課長
金子からの怒号が鳴り響く中、昼食の買い出しに行った村雨
と桜井は、街中で女性・瀬川勝江が男性から殴られている所
を見かける。勝江がうっかりぶつかったのが悪かったが謝罪
している相手に一方的に殴る男性を村雨は捕まえる。
勝江は自分が悪いとして被害届は出さないという。
しかし次の瞬間、勝江は突拍子もない事を言い始めた。
"主人を殺しました"と。

安積達は勝江を同伴させ現場へと向かう。
居酒屋"太ちゃん"の店の中で、主人・瀬川清志は勝江の供述
通り腹部を刺されて亡くなっていた。
女性に事情を聞くが殺したときの様子は全く覚えていないの
だという。死亡推定時刻は午後1時。板場から柳包丁が一本
無くなっており、それが凶器だと思われる。更に勝江の靴には
清志の血液型と同じAB型の血痕が付着していたことから、容疑
者に間違いない。しかし曖昧な供述と凶器が見つかっていない
ことから、何処か不自然に思える事件だった。
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ドラマとしては殆ど意外性は無い話だった。
ある意味では被害者を殺害した凶器こそが大切な証拠となり
得る内容だ。
村雨が被害者を包丁で刺した角度から、容疑者は勝江では無い
だろうことを推察していたが、犯人である平井啓太自身も
あんまり身長に関しては大きくない人だよね。

今回はバディを組む村雨秋彦と桜井太一郎が活躍する話だった。
いつもは須田三郎と黒木和也コンビが足で稼いだりするシーン
が多かったからね。
それを見抜いてのことなのか、安積は村雨以上に須田の直感
を信じすぎることを口にして、同じ班の中でもライバル意識が
存在するのかなと思うと興味深い。

さてドラマとしては犯人特定の経過から逮捕に掛けてがメイン
というよりも、瀬川勝江自身の心に訴えかけるシーンがメイン
な感じ。
自分のせいにすれば誰も責めることが出来ず、そう思っている
間は人生を変えることは出来ないという安積。
自分の人生を自分で歩くことの必要性。理不尽な出来事には
きちんと自分は悪くはないという態度を見せろという事で、
上手く冒頭での傷害事件を勇気と自信の確認のためのエピソード
として繋げていく辺りは良くできたところか。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

瀬川勝江 …… 岸本加世子 (妻。夫からDVを受ける)
瀬川清志 …… 谷本一 (殺害される)
平井啓太 …… 内野謙太 (高校中退。アルバイト)

川上祐、杉山芳彦、中橋織香、井上ユリナ、糸魚川慎一
貫名護、鈴木雅也、黒田浩二、朱音

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