ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍(1)(8)、奥村俊雄(2)(6)、難波江由紀子(5)(7)
小澤俊介(3)、末安正子(4)
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第8話 品川東署から来た男…ベテラン刑事の殺人


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マンションで殺しが有り安積班は現場に向かう。
被害者は武藤義和・54歳。腹部をナイフなどの鋭利なもので
刺されて死亡。死亡推定時刻はPM3:00だった。
昨年8月に会社が倒産して以来、武藤は半年の間散歩程度の
外出しかしていないという。若い女性と同居していたとの
証言を得る。村雨は携帯電話の履歴に残っていた"弥生"という
女性に電話を掛けて接触を試みる。近所の聞き込みから死亡
推定時刻前後にマンションから27、8歳の女性が出てきたのを
目撃されており、肩からパッチワークのショルダーを持って
いたという。更に現場からは何者かのボタンが見つかる。
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殺人事件を捜査していると、かつて武藤を逮捕したことのある
という品川東署の刑事・三国俊治が協力を申し出てくる。
かつて村雨秋彦が新人時代に彼の下で色々と学んだ人だと言う
事だが・・・

刑事としての信条を持つ三国俊治。
刑事の仕事とは事実を積み重ねること。その中に感情やら先入
観は要らないという。
しかしドラマではそんな厳格な鬼刑事も娘のためにはそんな
信条忘れてしまうという親心を描いた話だった。

ドラマとしては上述したように娘の犯行を庇おうとする父親の
事が描かれた格好だが、それと同時に娘の父親に対する気持ち
もきっちり描かれている。過去に起こった一つの事件をきっか
けに、不幸にも親子としての気持ちが離ればなれになり、暴走
した感じになるが、何処かでまた再び結びつく機会を伺って
いたのではないか。

事件としてはそんなに複雑な話ではないが、そんな娘の奇行に
も近い行動が、真相を曇らせたといった感じ。徐々に木本弥生
に触れて行くことになって彼女の心情が露わになり、事件の
真相に近づくと同時に、親子が不幸にも気持ちが離れていく
事になる過去の出来事が判明していくという段取りだ。

現代的な刑事ドラマとしての精巧さは持ち合わせていないが、
現代のドラマ以上に演技力を要求されるドラマだと思う。
それだけ人間味溢れる内容だという事か。

最近では娘の守永真彩の方が芸能界デビューとして話題にも
登っていたが、久しぶりに母・白石まるみさんを見たような
気がする。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

三国俊治 …… 大杉漣 (品川東署の刑事)
木本弥生 …… 北川弘美 (義和と英之の愛人)
日高英之 …… 田中実 (日高商事の社長)
武藤義和 …… 九十九一 (54歳被害者、元貿易会社社長)
日高 …… 白石まるみ (英之の妻)

吉田友一、渋谷亜希、金谷真由美、壱ノ木成、伊藤邦靖

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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