ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍(1)(8)(11)、奥村俊雄(2)(6)(9)
難波江由紀子(5)(7)、小澤俊介(3)、末安正子(4)、立見千春(10)
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第11話 女子高生殺人事件…亡き妻に捧ぐ父の約束


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神南高校新聞部の生徒たちが新聞記者・友紀子に連れられて
署にやってくる。刑事達の事を取材し記事にするためのもの。

そんな中最近渋谷署管内で連続婦女暴行事件が発生する。
今月に入って早くも5件目だという事で地域課も参加して夜回り
する事になる。

須田と黒木は二人で夜道を巡回していると、そこに老女が徘徊
しているのを目撃。須田は彼女を家まで送り届けようとすると
先程取材を受けていた女子高生の一人・高沢沙也加が通りかか
る。既に夜10時を回り危ないから送るとするが、近いから大丈
夫だとして彼女は一人で帰宅。そんな彼女は翌日、公園の階段
から突き落とされ亡くなってしまう。
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ドラマとしては今時の女子高生の行動調査と親子関係を描いた
様な話だった。

今回被害者となる女子高生・沙也加は何故殺害されたのか。
単なる連続殺人事件の被害者の一人なのか、それとも高沢武士
の過去が関係しているのか。

高沢家の事情を探っていくという意味ではとても興味深い作り
で、何故親子が喧嘩していたのかとか、父親・武士が15年前の
傷害事件を境に更生している事、そして二年前に突然再び
傷害事件を起こしている理由がどう関連しているのか気になる
もの。

親子関係が上手く行っていない事や、冒頭から起こる暴行事件
から連想して、案外家庭内の虐待が関わっているのかと一瞬
疑る訳だが、それにしては冒頭から父親が警察に怒鳴り込んで
くる姿があったりするので、どんな関連が有るのか興味津々。

出会い系に現実逃避し悩みを打ち明けている事から、余程親子
関係はしっくり来ていないのかと思わせたが、その辺の顛末が
イマイチスッキリしないものがあった。

更にそんな親子関係から発展し、連続殺人事件の暴行魔へと
繋げてしまう強引さは多少なりとも感じる展開。幾ら婦女暴行
は再犯性が高いと言っても、一度は警察沙汰にもなった娘を
暴行魔が襲うだろうか。

逆に沙也加だけを狙ったものならば今回、平井和茂が容疑者と
して疑う理由は有るのだが、連続暴行事件となると彼だけを
疑う理由が説得力を失う。勿論可能性は否定できないけどね。

今回は須田が犯行を未然に防げなかったことで、誰よりも
人一倍事件に対する憤りは強かったと思う。最後にお前のこと
絶対に許さないという辺りのセリフ回しが、もう一歩深みが
足りなかった気がする。やはり本当の役者じゃないので仕方が
無いか。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

高沢武士 …… 布施博 (前科の有る父)
高沢沙也加 …… 逢沢りな (高校生)
久留米明菜 …… 坂田彩 (高校生)
桑田康之 …… 川久保拓司 (沙也加の彼。料理店で働く)
田中スミ …… 森康子 (徘徊する老女)
平井和茂 …… 木下ほうか (カラオケ店店員)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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