ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍(1)(8)(11)、奥村俊雄(2)(6)(9)
難波江由紀子(5)(7)、小澤俊介(3)(12)、末安正子(4)
立見千春(10)
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第12話 殉職…刑事を狙う史上最悪の連続射殺犯!


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昼食にラーメンを取る桜井の気も知れず、殺人事件の一報が
入る。被害者は外国人で額に一発、胸に二発銃弾を受けて亡く
なっていた。ごみ回収業者が発見したのが12時頃。
手にはビンゴカードが有り、そこには意味ありげに17番の数字
がくり抜かれている。38口径の銃弾。線状痕は前歴無し。
遺体の状態から、被害者はホールドアップした状態で殺されて
いる事から、一種の処刑スタイルではないかという。

霊安室に一人の男性が尋ねてくる。
L.A市警の刑事・アンディ・マツオという日系4世の男。
遺体はサム・ベイカーというL.Aほ拠点とするマフィア幹部で
有り、フランク・セメッカと共謀して組織を裏切り、ダイヤを
持ち逃げしたという。その為取引現場で彼は殺されたのでは
無いかとのこと。次のターゲットはセメッカで、三日後に取引
が有るという。
アンディは神南署の刑事に案内してくれるだけで良いとして、
事件に深く関わるなと告げる。
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外国のスタンドプレイな捜査官と組織を重んじる日本の警察
の構図。
組織を遵守し大切な存在として互いに認識しているこのドラマ
にしては格好のキャラクターの登場という感じだ。

スタンドプレーによって暴走した後に、組織の連係プレイで
安積班が助けていくというのは想像に難くないので、ドラマと
しては淡々とドラマを見せられた感じ。

アメリカの映画でもこの手の捜査官の捜査方法の違いが面白く
あぶり出される作品は多い。
冷戦時代のアメリカとソ連の刑事がタッグを組んでマフィアを
検挙していくアーノルド・シュワルツェネッガーの映画
「レッドブル」がその良い例か。

ドラマが淡々とし過ぎて予想を裏切らない中で、もう少し
互いのキャラクターが面白く味を出し合うと良かったかも。
安積はいつもの調子で描かれていたが、捜査法の違いとか
アメリカとの生活感の違いとか、もう少しストーリーを面白く
するための味付けが必要だったかも知れない。

一時間の枠では徐々にぶつかり合いながらも互いを信頼して
いくという描写が無く最後に助けた場面を以て、組織の存在
の良さをアピールしてしまったところがちょっと味気なく
映った。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

アンディ・マツオ …… 市川亀治郎
サム・ベイカー …… デニス・ガン
フランク・セメッカ …… クリスト・ピエトロ
マイケル・ショーター …… クリストファ・ベニグリニー

高橋のりひこ、岩山孝、雲雀大輔、坂手透浩、舟山引一

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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