ハンチョウ 〜神南署安積班〜

脚本/石原武龍(1)(8)(11)、奥村俊雄(2)(6)(9)(14)
難波江由紀子(5)(7)(13)、小澤俊介(3)(12)、末安正子(4)
立見千春(10)
プロデューサー/橋本 孝、遠藤正人
演出/酒井聖博、竹之下寛次、和田旭、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/hanchou2009/


第14話 容疑者須田…26年間の純情

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警察署対抗の柔道大会で須田の活躍により優勝を果たす。
そんな中、須田のバディである黒木は、安積に最近須田が人妻
と付き合っている事を相談する。不倫の可能性があり黒木は
須田の事を心配しての行動。

三日後、森山商事の社長室で、社長・森山裕一がゴルフクラブ
で殴られ亡くなる事件が発生する。
第一発見者は事務員の上野勝江で、彼女の証言によると男性が
裏口から逃げるのを目撃したという。捜査に来た黒木は、裕一
の妻・幸子を見て須田と付き合っている人妻であることを驚く
と共に安積に報告する。
現場からは社長のスケジュール帳に須田と面会する予定が書か
れていた。
勝江から事情を聞くと、度々須田とは面会し口論になっていた
事を聞かされる。裏口から逃げていった男性も須田に似ていた
事を証言する。
幸子からも話しを聞くと、須田とは男女の関係であり、逃げて
行った男性も須田であることから、須田は事件の最重要人と
して事情聴取を受けることになる。
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今回は須田がフューチャーされた話だった。

ドラマとしては上手い具合に須田に容疑が掛かるよう設定され
た話だった。特に上手いと感じるのは、意図的に幸子が殺害
容疑を着せようとして仕組んだ物ではなく、自然とそういう
流れになったところか。ゴルフクラブについていた指紋の件、
そしてスケジュール帳に書かれていた須田の名前など、面白い
具合に須田を容疑者として仕立て上げられた。

須田を知る者ならば彼の真面目な性格である事は分かっている
ところ。初めは"もてない"須田が色恋に狂って夫を殺害して
しまったと思わせる時間帯も有るが、それがキッパリ否定され
る留置場での須田の一言。安積にしても、今回初めて部下思い
の一面を見せた刑事課長・金子にしても、仲間を信じる気持ち
が上手い具合にあぶり出される。

須田が26年前から彼女と出会っていた事実。
時折挿入される過去の映像は、一瞬無関係そうな映像だが、
徐々に二人が幼馴染みである事実が発覚していく。
やたらと"埼玉の深谷"を協調している時点で過去に何かが有る
事は一目瞭然。

しかしまさか須田の落ち度で幸子の父親を事故死させてしまっ
た事実までは想像できなかった。
須田が幸子の証言を否定もせずに黙っているところに一瞬に
して説得力を得た事実だったね。

それにしても横領していたというオチ。あの姑息さがなんか
ふせえりさんにピッタリだった。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、刑事課・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (36歳、刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (31歳、刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (31歳、刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (29歳、刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (26歳、刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (42歳、交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (52歳、刑事課長)
相良一樹 …… 近童弐吉 (捜査一課・警部補)
芝山洋介 …… 鈴木拓 (捜査一課)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (19歳、新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (27歳、東報新聞記者)
相馬遥 …… 近野成美 (和食処"磯樽"の従業員)
小島杏子 …… 奥貫薫 (和食処"磯樽"の女将)

森山幸子 …… 清水美沙
上野勝江 …… ふせえり

久松信美、吉見幸洋、伊藤留奈、小浜正寛、金子之男
長谷妙子、高橋龍飛、小俣絵里佳

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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