本日も晴れ。異状なし 〜南の島駐在物語〜 脚本／藤本有紀 演出／加藤新、武藤淳、山本剛義 プロデュース／植田博樹、正木敦 http://www.tbs.co.jp/hon-hare2009/

第1話 日本最南端の離島にやってきた駐在さんの熱血全力奮闘記

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新宿中央署で組織対策犯罪課で勤務していた白瀬遼は、沖縄県
警との人事交流の一貫として那瑠美島に赴任することになる。
そこは事件もない平和な島だが、裏を返せば何もおきないだけ
の小さな島。
割り当てられたのは廃屋寸前の平屋だが、市民のために役に立
つ事をしようと奮闘する。
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まぁ大抵この手の田舎に赴任する物語は、島民達の悩みに触れ
つつ自らも都会で傷ついた心を癒していくという話になる訳で
このドラマもそんな形になりそうだ。
警察とは名ばかりの便利屋の様な扱いの警察官が、色々と奮闘
していく内に信頼を勝ち取っていく話である。

初回から色々と核心を突くやりとりが有ったのではないか。

問題はそんな島民の問題や悩みに対して、都会の論理が通じな
かったり、良い迷惑をかけてしまうものであったり。
しかしポジティブな視点を覗けば、土足で踏み込みつつも、
大胆な意識改革を起こすことが出来るという側面もある。
変化を嫌う土地柄ならまだしも、実は変化を嫌うのではなく、
恐れているだけのことであり、後押しさえ有れば、行動を起こ
しても可笑しくはない人たちが居るような感じがする。

意固地そうな島のボス・知念キヌの存在が明らかになったが、
彼女と対峙していく話になりそうだ。

島民達の間に郷土愛がどの程度存在しているのか分からないが、
押し寄せる現実の波は、そんな郷土愛を飲み込みそうな勢い
を持っており一筋縄ではいかない。
殆どの家庭は島に未来を求めて居らず、機会が有れば虎視眈々と
脱出の機会を伺っている。

今回美波という中学生の物語がメインだった。
島を守るためには引き留めておかねばならない現実も有るが、
引き留めることが彼女本人のためにはならないと判断しての
行動に出る。自分勝手な行動に見える美波の言動にも実は
島民の事を気遣う上での発言であり、彼女の将来を決める決断
に責任を持とうとする人など居ない。

都会の論理を振りかざす白瀬遼ではあるが、難しいことはさて
おき、人間としての基本である"困った人が居れば助ける"という
単純な事をやっていく。そんなドラマになっていくのかな。

基本的な背景は「瑠璃の島」の舞台となった沖縄県八重山の孤島
と一緒。でも正直、あれよりも酷い境遇なのかも知れない。
果たしてこの島に未来は見えてくるのだろうか。

白瀬　遼・・・ 坂口憲二 (駐在員)
西門うらら・・・松下奈緒 (小学生担任教師)
玉城美波・・・ 夏未エレナ
玉城星太・・・ 丸山歩夢
照屋育江・・・ 岡本麗
照屋光生・・・ 青木崇高
照屋春生・・・ 藤木勇人
又吉仙吉・・・ 近藤芳正 (校長先生)
平良公平・・・ 半海一晃
平良節子・・・ 大森暁美
平良愛子・・・ 福地柚
新垣ナオミ・・・青山倫子
新垣一郎・・・松田佳祐
新垣二郎・・・畠山紫音
梶井　誠・・・ 宇梶剛士
片岡慎一郎・・・遠藤憲一
知念キヌ・・・ 前田美波里
小山内日名子・・・中塚みの

島袋俊男・・・ 新垣正弘
島袋友子・・・ 平栗あつみ
島袋タケル・・・長嶺賢神
安土桃彦・・・ 中村靖日

下地ゆかり・・・金城いづみ
下地久・・・本間剛
下地靖之・・・太賀
下地梨絵・・・山城侑里佳

布施博

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)