神の雫

脚本/渡辺雄介
演出/中島悟、石尾純

http://www.ntv.co.jp/shizuku/


第3話 父が教えた団欒の味


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太陽ビールは最近お得意先から契約を打ち切られることが多く
なっていた。それも高杉新一というワインのオンラインショッ
プが幅を利かせて来たからである。格安をうたうが一部では
劣化したワインを買い取り格安で販売しているという噂が有っ
た。
そんな中、第二の使徒のイメージが発表される。
そのキーワードは、「草の臭いのする空き地で遊んで・・・
夕焼けで真っ赤に染め・・・帰宅しようとするが道にう。
その時道案内してくれる人は一粒のお菓子を差し出し・・・
ホッとするような甘さ・芳醇さを感じるお菓子の味・・・
いつの間にか自宅の前、中から団欒の声・・そっと木の扉を
開ける」
早速みやびに協力してもらいソムリエの藤枝司郎の店でワイン
探しを行う。
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色んなワインのHow toを聞かされるような感じ。
お菓子とマリアージュする甘いワインの事を貴腐ワイン。
食卓に並ぶワインの事をデイリーワインという。
ブランドワインの五大シャトーとは、シャトーマルゴー、
シャトーラトゥール、シャトーオーブリオン、シャトー
ムートンロートシルト、シャトーラフィットロートシルトだと
いう事が披露された。

ドラマとしては前回に比べると随分と分かりやすく描かれて
いる。父親が出した第二の使徒の内容からイメージ出来る
ものが直接的な表現を使っていること。
夕焼けが赤ワインで一粒のお菓子は甘さを表現、団欒からイメ
ージするものは何なのかが今回の謎かけでもあった。
それと共にブランドとは何なのかを絡めて描いていく内容だった。

人はブランドに捉えられがちだが、ブランドもののワインより
も人の心を動かす美味しいノンブランドのワインが有っても
良いと言うことで、今回はそれを探していく内に、主人公の
答えとして導かれていく。

第二の使徒で出されるテーマと、現実のエピソードを上手く
並行的に描き、色々と主人公の雫にワインを飲む機会を与えて
いるなという感じだ。
しかしよくよく考えてみると今回出てきた高杉新一は胡散臭い
人物という事もあり、そんな彼らと事業提携しても良いのだろ
うかという不自然な展開になってしまった。

また母親の死に目に父親が"ほのか"と呼ばれる女性(?)とワイン
を飲んでいた事が明らかになったが、今後その"ほのか"とは
何のことなのかを突きとめていくというのも、ドラマとしては
興味深い要素となりそうだ。

神咲雫:亀梨和也(幼少:本田海青)
遠峰一青:田辺誠一 (ワイン評論家)
紫野原みやび:仲里依紗 (ソムリエ見習い)
霧生涼子:戸田菜穂 (弁護士)
河原毛茂:升毅 (ワイン事業部の部長)
本間長介:田口浩正 (雫の上司)
セーラ:佐々木希 (一青の異父妹、トップモデル)
木戸竜介:平方元基 (雫の部下)
皆本さおり:萩美香 (ワイン事業部)
西園寺マキ:内田有紀 (サイオンコーポレーション代表)
藤枝司郎:辰巳琢郎 (ソムリエ)
土肥ロベール:竹中直人 (雫と一青の戦いの立会人)
神咲豊多香:古谷一行 (父)

高杉新一:松田悟志

野村信次、長谷川ほまれ、飛田光里

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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