華麗なるスパイ

脚本:君塚良一、金沢達也
プロデューサー:佐藤敦 、下山潤
演出:大谷太郎、岩本仁志、石尾純

http://www.ntv.co.jp/thespy/


第9話 恐怖のヌード爆弾!衝撃のラスト!!もう誰も愛さない

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東京に上陸したミスター匠は吉澤総理暗殺計画を開始する。
総理の秘密会談で訪れていた霞ヶ関のビジネスビルを爆破する。

すぐに京介とドロシーはオサムに呼び出されて秘密諜報部へと
やってくる。同時にやってきた二人は先を競うようにロッカー
に乗り込む。

霧山から爆弾テロの詳細が語られる。
場所と時間は一部のものにしか知らされておらず、SPが直前に
場所を変更したために大事には至らなかったが、その変更を
知らされていないのは、犯人と秘密諜報部のエージェントだけ
であることを聞かされる。この中の誰かがミスター匠とコンタ
クトを取っているとして告げられる。京介はそれを聞いて
みんな仲間なのに敵の仲間がいるのは信じられないという。
霧山は部下達の行動に目を光らせる中で、来栖は京介にオサム
の行動がおかしい事を告げに来る。以前オサムのPCにミスター
匠のエンブレムが見えたというのである。オサムの後を付けて
色々と事情を聞く。何故オサムがここに来たのか。みんなと
同じで以前はクラッキングを得意としていた彼はFBIに捕まり
そうになったところを霧山に助けられた事を告げる。
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いよいよミスター匠が東京に上陸し直接攻撃を加えてくる。

諜報部員の殆ど全員がスパイだったという点は面白い反転の
仕方だが、これまでの話の整合性を考えると完全に都合のいい
内容だと言わざるを得ない展開。

人間は誰も信じられないという展開やらスパイがこの中に紛れ
込んでいるという大事な場面に於いてもドラマとしては緊迫感
が演出されることもなく、その為の対応を一切取らない所に
不自然さが有る。

これだけスパイが紛れ込んでいれば、吉澤総理の首など簡単に
いつでも取れるだろうというツッコミが成立するが、一応
匠が言っているように"貴様を殺すべき人間が殺す"という展開に
期待するしかない。

過去に於いてどの部分で匠が吉澤に恨みを持つようになったのか
が理由として弱い部分がある。もちろん常に影のような存在には
なっていた訳だが、匠もしっかり吉澤の妻を寝取っている訳だし
それなりにガス抜きしている部分も有る。

N計画とやらは完全にチープな作戦だったが、西田麻衣登場(異常
気象を水着でリポートしていた)だったので良かった。

ドロシーが命日だと言っていた辺りの展開が良く解らなかったが
結局ドロシーの特別な日というのは、吉澤に対する恨みを晴らす
というものだったのだろうか。京介と吉澤の関係以上にドロシーは
どうして寝返ったのかが気になるね。

鎧井京介 …… 長瀬智也 (変装術を持つ天才詐欺師)
(幼少期 - 土師野隆之介、中学時代 - 井之脇海)
ドロシー …… 深田恭子 (国際情勢のスペシャリスト)
来栖健一 …… 世界のナベアツ (射撃のスペシャリスト)
オサム …… 藤原一裕 (情報解析のスペシャリスト)
エリス …… 友近 (武器開発担当)
ジョセフィーヌ …… KIKI (霧山の秘書)
霧山誠一 …… 寺島進 (内閣情報室・秘密諜報部長)
平原三九 …… 杏 (ゴシップ紙記者。定食屋の娘)
平原源一 …… 高田純次 (「深川 安楽亭」の主人
平原泉 …… 伊藤かずえ (源一の妻)
ミスター匠 …… 柄本明 (国際テロ組織の首領・匠沢長一)
吉澤総一郎 …… 渡哲也 (内閣総理大臣)
アンヌ …… 平手舞 (安楽亭の監視)
小牧勇夫 …… 金児憲史 (吉澤秘書。しかしテロ)
増本啓治 …… 明樂哲典 (吉澤秘書。しかしテロ)

岸田恵里子、三原勇希、大矢真夕、菅由彩子、真、染谷夏子
Shihomi、鈴木宗太郎、松永陸、西田麻衣、カンビーノ小林
武重勉、松尾英里子(アナ)、加藤聡(アナ)

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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