華麗なるスパイ

脚本:君塚良一、金沢達也
プロデューサー:佐藤敦 、下山潤
演出:大谷太郎、岩本仁志、石尾純

http://www.ntv.co.jp/thespy/


第10話 悪の十字架!脱獄潜入狙撃!!東京灼熱地獄を救え!

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殺すべき人間が吉澤を殺す! 灼熱地獄であるN計画の発動。
ミスター匠からの攻撃が続く中、吉澤を避難させた食堂で、
ドロシーが突然吉澤に発砲する。すぐに取り押さえられ、
ドロシーは連行される。何故銃を撃ったのか?ドロシーは去り
ゆく車の車窓から、京介にもどうしても許せないことがあるで
しょうと告げる。

京介は三九を連れて秘密諜報部にいく。
中では霧山部長が来栖、オサム、エリスによって拘束されて
いた。そこでミスター匠が世界のG20を相手に宣戦布告し、
世界規模のテロを行うことを知る。
幹事長は吉澤が襲撃されたことや、一連のテロの事は混乱を
避けるためにも国民には知らせない方が良いと決断する。

三九はその事実を知ってすぐに編集部の元に行き、この熱波
がテロである事を新聞で取り上げようとするが、編集長は
環境対策を鵜呑みにしてきたツケだとして取り合ってもらえな
い。
そんな中、京介は地球を救うためにはドロシーが必要として
三九に連絡を入れ協力を求める。
変装して警察署に潜入し、ドロシーを助けた二人は取りあえず
定食屋へと連れて行く。
ドロシーに何故裏切ったのか尋ねると、彼女は双子の弟が
ラグビーの試合で倒れた際、すぐに治療を受ければ十分に治る
ものだったがたらい回しにされた結果亡くなったという。
その時厚生労働大臣をしていたのは吉澤であり、救急病院の
統合や縮小を行っていた吉澤こそ弟を殺した責任があるという。
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これまで人を信じることの出来なかった京介が率先して人の
繋がりを求めるために動き回るよう展開だった。

ドロシーネタが一挙に解決した事は良かったが、流石に首相に
発砲して逮捕され、そして脱走させたにもかかわらずその後
お咎めがない辺りには違和感があった。

来栖、オサム、エリス辺りの裏切りの理由について説得力が有る
のかと言われると苦しいものがあるが、京介が彼らにどれだけ
組織の役に立っているのか、そして京介にとっても心強い味方で
あるのかを説く辺りの展開はなかなか良くできていたと思う。

人と人の信頼は許すことから始まるという吉澤の意見は京介の
心を鷲掴みにするだけの説得力が有ったし、吉澤の許しがドロ
シーの心にも逆に響いていく辺りもなかなか良かった。

タクミについてはコメディチックなオチを用意した。
最終回は一貫してシリアスな内容で攻めたからこそ、タクミが
幼稚な理由で吉澤を貶めて、更には世界相手にテロを起こすと
いうバカバカしさが活きたと思う。

ドラマも初回からこれくらいシリアスさとコメディの寒暖の差
が存在すれば、ここまで評価も酷くならなかったのかも知れない。
ミサイルロケットの映像など妙に凝っていてその凝り方がシナリ
オにも注入されていると良かったかな。

呼び水で問題を解決する辺りも悪くなかったが、このネタが通じ
るのも日本だけって感じだね。

鎧井京介 …… 長瀬智也 (変装術を持つ天才詐欺師)
(幼少期 - 土師野隆之介、中学時代 - 井之脇海)
ドロシー …… 深田恭子 (国際情勢のスペシャリスト)
来栖健一 …… 世界のナベアツ (射撃のスペシャリスト)
オサム …… 藤原一裕 (情報解析のスペシャリスト)
エリス …… 友近 (武器開発担当)
ジョセフィーヌ …… KIKI (霧山の秘書)
霧山誠一 …… 寺島進 (内閣情報室・秘密諜報部長)
平原三九 …… 杏 (ゴシップ紙記者。定食屋の娘)
平原源一 …… 高田純次 (「深川 安楽亭」の主人
平原泉 …… 伊藤かずえ (源一の妻)
ミスター匠 …… 柄本明 (国際テロ組織の首領・匠沢長一)
吉澤総一郎 …… 渡哲也 (内閣総理大臣)
アンヌ …… 平手舞 (安楽亭の監視)
小牧勇夫 …… 金児憲史 (吉澤秘書。しかしテロ)
増本啓治 …… 明樂哲典 (吉澤秘書。しかしテロ)

手塚幹事長 …… 山田明郷

岸田恵里子、三原勇希、大矢真夕、菅由彩子、真、染谷夏子
Shihomi、西田麻衣、川口節子、池口十兵衛、松田ジロウ
花ヶ前浩一、杉山彦々、カンビーノ小林、武重勉、加藤聡(アナ)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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