キイナ 不可能犯罪捜査官 脚本／吉田智子(1)(2)(3)、松田裕子(4)(6)、山崎淳也(5)(7) 田中一彦(8) プロデュース／加藤正俊、小泉守 演出／猪股隆一、山下学美 http://www.ntv.co.jp/kiina/

第8話 死者からのメッセージ!!

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雅一馬は身元不明の白骨遺体が見つかった知らせがあると真っ
先に監察医の元を訪れる。御手洗によると15年前に死体無き
殺人事件の当事者宮内真理子の件を彼は今でも責任を感じて
追っているのだという。
しかもその帰りに一馬は真理子に似た幽霊をトンネル付近で
見たという。何かのメッセージなのか? 確かに調べてみると
一馬が幽霊を見たとされる付近は心霊スポットとして有名な
場所では有った。
そんな中、別の心霊スポットで遺体が見つかる。学生達が肝
試しにきた所を見つけたものだという。なんとそれは真理子
の遺体だった。しかし15年前とは思えないほど遺体の状態が
良く、まるでつい最近殺害されたかのようだった。
検死の結果後頭部の打撲が直接の死因の様子。神社で血痕の
跡が見つかったという事は、山の中まで運ばれたのか。
遺体の状態が良かった件は、キイナがすぐに解明する。
屍蝋化現象と呼ばれるもので、遺体の爪の中からは容疑者と
争ったときに引っ掻いたとされる皮膚片まで見つかる。
時効まで残り10日という中、犯人を見つけ出すことが出来る
のか。
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ドラマとしては屍蝋化現象の紹介と、幽霊の正体を科学的に
証明するというもの。
死んだはずの人がある時メッセージを与えて、その内容が犯人
を示唆するものであるという不思議な現象をドラマの中で
描いた格好だ。

遺体が見つかるだけでこれだけ事件解決に向けて進展するもん
なのかと感心させられるが、自分の所有の土地に遺体を埋める
とか、その意図を誤魔化すために幽霊が出るような噂を流す
とかちょっと考えづらい気がするね。寧ろ人寄せのための
宣伝になっている感じ。

皮膚片のDNAが一致するだけで果たして犯人と特定出来るもの
なのだろうかという疑問はさておき、DNA検査に於いて犯人の
息子の検査を行っているので、この時点で犯人が特定されない
のは不自然なんだよね。海外ドラマ「CSI」ならば、遺伝子
アレルが同じだという事ですぐに近親者である事が特定される
案件だ。

キイナが捜査資料を見ていて時計の事を見ているのならば
当然包帯をしている泰蔵の写真も見ているはずなので、時計を
わざわざ現場で探す必要が有ったのかどうかはイマイチよく
分からない。

ドラマの詰めの部分も物証と殺害の関係が弱く、キイナの語る
殺害の動機は想像の域を超えていないものばかりなので
相変わらず自白待ちの展開だったけど、ドラマはそれなりに
楽しめたかなという感じ。

春瀬キイナ（29）- 菅野美穂 (特別班)
山崎尊（24）- 平岡祐太 (特別班)
工藤真一郎（35）- 塚地武雅 (科学捜査研究所・技官)
遠藤桜（29）- 小池栄子 (情報管理担当)
服部浩二（34）-東根作寿英 (強行犯係)
玉井夕実（23）- さくら (刑事総務課・庶務)
花田洋介（30）-高橋良輔 (強行犯係)
内田マキ（22）- 薗田杏奈 (刑事総務課・庶務)
津田明彦（48）-金田明夫 (強行犯係・主任)
御手洗修司（50）- 草刈正雄 (管理官)
雅一馬（39）- 沢村一樹 (強行犯係・係長)

桑島常男 - 袴田吉彦
桑島泰蔵 - 宍戸錠 ()
宮内頼子 - 山口美也子 (真理子の母)
宮内真理子 - 松岡瑠奈子 (被害者。15年前の遺体無き殺人)

ト字たかお、沼崎悠、茂木和範、加治木均、浦ちあき
下川真矢、佐々木瑶子、原翔太郎、北村一葉

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)