こちら葛飾区亀有公園前派出所

脚本:マギー、松田裕子
演出:英勉、坪井敏雄
プロデューサー:瀬戸口克陽、高橋正尚

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第8話 さよなら、両さん!!読者が選ぶ“泣ける”エピソード
不動のNo.120年の時を越え思い出の校庭で再会した2人涙と友情
と約束のタイムカプセル

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両津はようやく目標額の貯金を終えた。派出所のみんなは祝福
してくれるが、両津はその金を持って競馬に行こうとする。
大原部長は両津の貯金箱を奪い取り、銀行に預けてきてやると
いう。

両津の態度はまるで子供そのもの。中川や麗子はそんな両津を
見て子供の頃から変わっていないでしょう?と尋ねる。
子供の頃は天才だと言われてという両津は、子供の頃にしでか
した数々のいたずら話を聞かせる。その話しの中には常に親友
の賢治の姿が有った。

そんな中、暴力団構成員の村瀬賢治は上層部に睨まれ、敵対す
る暴力団の幹部の殺害の汚名を着せられてしまう。手下の者
からその事実を聞かされ暫く金を持って逃げた方が良いという。
賢治は亀有銀行に行き金を下ろそうとしていたところ、二人組
の銀行強盗が突然銃を片手に銀行を占拠する。すぐに警察が
取り囲み、賢治は閉じこめられる。

その頃派出所でもその一報を聞かされる。両津は関係ないと
していたが、自分の貯金した金が銀行に預けてあると聞かされ
ると突然執着心を見せ始める。
現場に着くと本庁の刑事が現場を取り仕切っており、派出所の
警察官など作戦に加えさせてもらえなかった。そこで両津は
中川と麗子を使って、現場を警備している警察官の気を反らし
てもらい、自らは壁をよじ登り屋上へと上がる。そして空気
ダクトを使い内部へと浸入していく。
天井から中を覗くと犯人が二人居て人質を取る姿を見る。
人質の一人が両津のよく知っている親友の村瀬賢治であること
が分かり、子供の頃連絡を取っていた方法で接触を試みる。
しかしその途中で天井は崩れて、両津は人質の一人として捕ま
ってしまう。
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ドラマでは両津の小学時代の親友の事を取り扱うものだった。

かつては両津と対照的に頭の良かった村瀬賢治は両津の影響で
イタズラに付き合わされる日々。
そんな二人も親友を思う気持ちや信じる気持ちに嘘はなく、
義侠心に溢れていた事。
20年ぶりに再会した二人。一体どのような大人になっているのか。

小学時代の頭の善し悪しがその後の職業に関係していないという
のは別に珍しくはないが、当時イタズラをするもの、フォロー
するものの立場が大人になって逆転しているというのは面白い
ところ。

両津と別れてからの出来事に於いて、賢治はどんな人生を送って
来たのか。逆に子供の頃から全く変わっていない両津のその後の
人生など想像するのも容易であるが、職業はともかく、人として
も変わってしまったのかという点がドラマとしては興味深い部分。

ある時野菜泥棒をした事をきっかけに、担任の泉先生から"正義の
バッヂ"を貰ったことで互いの心には印象的な出来事として刻ま
れていたハズだが、そんな心を持ちつつも何故二人の人生は
行き違っているのか。

旧友の前に出ると今までの成長過程とか関係無しに当時の気持ち
に一瞬にして戻れるという感じの展開に持ち込まれていく辺りは
感動を呼ぶし納得できるものが有る。

二人の間のやりとりには納得できるものがあるが、やはり原作が
漫画だけあって、銀行強盗や脱走の経緯など限りなく安っぽい。

しかし両津がこの町には必要な人物として市民達が声をあげる
様な展開は最終回らしくて彼の存在感を上手く際立たせるもの
だったのではなかろうか。

キムタクがどんな役割を果たすのかが最後まで分からなかった
点もなかなか面白かった。

両津勘吉 …… 香取慎吾
秋本カトリーヌ麗子 …… 香里奈
中川圭一 …… 速水もこみち
上野 …… なぎら健壱
熊田 …… つまみ枝豆
田端 …… 福井博章
トン吉 …… 畠山紫音
チン平 …… 高橋 晃
カン太 …… 吉田 翔
両津よね …… 柴田理恵
両津銀次 …… ラサール石井
大原部長 …… 伊武雅刀

村瀬賢治 …… 中村獅童 (両津の親友、暴力団)
日下部刑事 …… デビット伊東 (本署の刑事)
銀行強盗 …… 鈴木亮平
銀行強盗 …… 浅利陽介
タク坊 …… 木村拓也 (花火職人)
泉先生 …… 優香 (担任の教師)
吉岡 …… 平泉成 (用務員のおじさん)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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