婚カツ!

脚本/龍居由佳里(1)(3)(4)(5)(7)(9)(10)(11)
森ハヤシ(2)(4)(6)(8)
演出/鈴木雅之、葉山浩樹、遠藤光貴
プロデュース/保原賢一郎、菊地裕幸

http://wwwz.fujitv.co.jp/kon-katsu/index.html


第11話 もう泣かせない


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もうオレは春乃の兄でなんか居たくない。
そう告げた邦之は春乃の事を抱きしめる。その姿を小松成道が
目撃したために、茂、邦康、邦夫、真琴、優子、桜田、匠、
伊藤へと話が流れていき、いつの間にか伊藤と邦之が屋台で
会話するときには"できちゃった婚"が噂される程になっていた。
もう春乃を泣かせることはしないと誓うも、邦之はさくら地蔵
商店街の再生と就活の為になかなか春乃とは逢えない日々が
続く。
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迷走を続けたドラマもいよいよ最終回。

邦之の意識の変化を始めとして、彼に関わる全ての人が
意識を変えていき、商店街の再生に着手していくというのは
面白かった部分でもあるが、意識を変えただけで順風に全ての
物事が上手い方向に進んでしまうのはやはりドラマだなと思う。

特に長年日本社会を蝕んでいる商店街の空洞化の問題に対して
そう簡単に再生できるものではない根深さを感じるものなので、
今流行の"婚活"に引っかけて演出したところで安っぽい感じに
しか見えなかったのは確かだ。

"婚活"自体がどうしても年齢的に制限の有る要素でも有るので
商店街の活性化の為に老若男女を取り込むという意味では、
少々限定的な感じを受けてしまう。
出会いには色んな意味があると思うので、"婚活"に限定せず
色んな出会いをテーマにした方がドラマとしては良かったの
かもしれない。

婚活を扱うのならば、もう少し恋愛に絞ったドラマの方が
良かったと思う。ドラマでは主人公周りがあまり婚活に
参加していない事もあり、婚活自体が随分と浮いていたし、
婚活の現状を紹介するだけの内容になった。
村瀬優子というキャラクターも随分中途半端な感じがするし、
桜田との為だけに存在していた感じにしか見えないところが
残念だ。

街の再生に関しては結局金持ちのきまぐれというオチ。
随分安っぽく住民を脅かしたなと思う。
商店街も正直あの程度のイベントを開催したところで、人が
集まるとはとても思えない。

またフジテレビが作る街並みのセットは、「薔薇のない花屋」の
時も感じたが一部縮尺が変で、人が住んでいる様に見えない
所がある。
まるで小人が出入りしているような入り口に見えたりする点を
もう少しなんとかして欲しいところ。

しかし結局一話の頃に嘘を付いていた事が現実になったという
面では面白さを感じた。特に邦之がまた区の仕事に就けると
いう辺りのオチは良くできたところだと思う。

雨宮邦之 …… 中居正広 (34歳・区の臨時職員)
飛田春乃 …… 上戸彩 (22歳・就活中)
深澤茂 …… 佐藤隆太 (30歳・酒屋経営)
村瀬優子 …… 釈由美子 (30歳・婚活中)
二瓶匠 …… 谷原章介 (34歳・区職員)
雨宮邦康 …… 上田竜也 (24歳・美容師。邦之の弟)
伊藤勝 …… 北村有起哉 (34歳・エリート職員)
雨宮邦夫 …… 小日向文世 (55歳・「とんにく」店主)
高倉真琴 …… りょう (34歳・婚活ビジネス)
溝口静子 …… 風吹ジュン (51歳・区長)
桜田周五郎 …… 橋爪功 (61歳・区の臨時職員)

増岡文彦 …… 田中要次 (区の職員)
速水里香 …… 大友みなみ (区の職員)
小松成道 …… 山田親太朗 (八百屋の息子)
邦之の母 …… 戸田恵子

川端ちゃん …… 田窪一世 (酒のチェーン店)
須見和彦 …… 沼田爆 (理髪店)
神宮寺 …… 小林稔侍 (商店街の地主)
荒田玲子 …… 佐藤江梨子 (邦康のフィアンセ)
高倉真由 …… 近藤里沙 (真琴の娘)
高倉真太郎 …… 澁谷武尊 (真琴の息子)

森下能幸、ト字たかお、亀山助清、桑名湧、平尾仁
山口芙美子、美好研吾

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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