救命病棟24時

企画 - 和田行、中島久美子
プロデュース - 小椋久雄、高丸雅隆、三竿玲子
脚本 - 二木洋樹(1)、一色伸幸(2)、高山直也(3)
演出 - 河毛俊作、佐藤祐市、水田成英、大木綾子

http://www.fujitv.co.jp/kyumei24/index.html


第3話 命を救う者たちの選択

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窓拭き用のゴンドラが落下し作業員二名が負傷する。
一人は左前腕部開放骨折と頸部の擦過傷、もう一人は頭部強打
によるショック状態。
一名は痛みで暴れていたが急に大人しくなり、外科的気道確保
を求められる状況。もう一名は薄れ行く意識の中、看護師の
千夏の手を掴んで死にたくないと告げる。その手の感触が残る
千夏はなんとか患者を助けたいと考える。

その頃医局長の澤井は公演活動を行う。救命医師は全体医師の
1%にも満たない数しかおらず圧倒的に不足している現実を訴え
る。病院に戻ると澤井は守谷を呼び出し、救命の医師が逃げ
出した事について管理不行き届きで有ることを告げ、院長から
自分は救命改革の全権を与えられた事を告げる。秋までには
三班体制を確立し合理的なものにしていく事を誓う。

千夏は花輪医師を見かけると、何故救命を逃げ出したのかを
尋ねる。沈みかけた船から逃げ出すのは当然のことだと告げる
花輪。しかし大山が最も信頼していたのが花輪なだけに、
不可解にも思えた。花輪は大山修三が入院する病室に行く。

千夏は先日運ばれてきた患者を見守る。
そこにやってきた楓に千夏は尋ねる。意識のない患者に話しか
ける事で症状が改善することが有ると習ったが本当なのかと。
科学的な治療だけでなく、人を思う心の温かさも必要である
ことを聞かされる。
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今回は救命医師の家庭の事情に迫る話だった。

患者を助ける医師だが家庭を壊してしまうという皮肉たっぷり
の内容。
現在7歳になる息子・純平の赤ちゃんの時の顔を覚えていない
という花輪の切実な訴えが問題の全てを物語っていた。

ドラマとして上手くできているのは、花輪の家庭だけでなく
物語を補佐する形に山城の家庭も同時に描いたことか。

花輪の患者に対する適切な診断。研修医のミスを見逃さずに
糖尿の患者に対する検査の手順を適切に修正した山城。

まさに救命は医師の中でもスペシャリストの集まりである事が
描かれているようで格好良い部分である。

ドラマを助けたのは看護師の千夏と花輪がこれまでの間に
地道に築き上げてきた絆であり、1話からこれまでの間、
短いスパンだが千夏と花輪の関係性を上手く描いてきたなと
思う。

花輪の登場の仕方は、前回の丹原の登場と似ていたが、やっぱり
格好良いものだった。耳鼻科医の野口が処置出来なかった所を
一瞬に処理してしまった感じだが、剥離の為に人の体に器具
を突っ込むのってそんなに難しいことなのか?
医療初心者からの登竜門として必ず挿管の出来る出来ないが
ドラマとして描かれるのだが、なんとなく難しそうに見えない
所があるんだよなぁ。

殆ど逢ったことのない花輪の親子関係だが、それでもヒーロー
として父親を見ていた所は、とてもすくわれる部分だね。

進藤一生 …… 江口洋介
小島楓 …… 松嶋菜々子
山城紗江子(放射線科看護師) …… 木村多江
鴨居千夏(看護師) …… 北乃きい
花輪勝司(麻酔医) …… 板尾創路
横溝静香(看護師) …… 市川実和子
工藤亮介(研修医) …… 石田卓也
坂口理恵(看護師) …… 西原亜希
佐伯透(看護師) …… 西山聡
丹原博嗣(眼科医) …… 趙[王民]和
野口昭光(耳鼻科医) …… 矢柴俊博
堀田明子(看護師長) …… 山野海
浦賀昌義(院長) …… 山田明郷
守谷隆文(救命救急センター長) …… 小野武彦
澤井悦司(医局長) …… ユースケ・サンタマリア

升美 …… 秋本奈緒美 (勝司の元妻)
大山修三 …… 築出静夫 (前医局長)
大山芙美子 …… 小林かおり (妻)

平良政幸、夏川加奈子、浜多恵韻、若山慎、島守杏介
永幡洋、山科亨、竹勲、郡司大輝、夏秋佳代子、稲垣絞
岡明子、福田敦子、小林三起、夏山剛一

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