LIAR GAME ライアーゲーム2

原作:甲斐谷忍
脚本:黒岩勉
プロデュース:志牟田徹、東康之
演出:松山博昭、大木綾子、長瀬国博

http://www.fujitv.co.jp/LG2/index.html


第3話 華麗なる逆転劇

--------------------------------------------------------
中堅戦が始まる。秋山深一と菊池翔の対決。
勝負は17ポーカーで全部で7ゲーム行う。
17枚のカードだけなので最低でも配られた状態で1ペアが揃う
という不思議なゲーム。ジョーカーが最大の鍵を握り、最初の
2ゲームは秋山が勝利する。
しかし対戦する菊地は、このゲームの必勝法を見抜いていた。
毎回ゲームには新しいトランプを使うこと。しかも初期段階
に於けるカードの並び順は決まっており、ジョーカーは一番
上にあることから、菊地はこのカードの行方を目で追うことに
なる。全てはプロボクサー故の動体視力がものをいっていた。
3ゲーム目、菊地の言うとおりジョーカーが菊地の元に渡り
勝利する。4ゲーム目には菊地は配られたカードの全てを取り
替えてやはり勝利した。動体視力だけでなく、配られたカード
と取り替えたカードの関係から相手が2ペアである事を見抜いて
いたのである。秋山はそんな菊地に、何か隠しているだろう?
としてジョーカーが見えているであろう事を指摘する。
ヒンズーシャッフルの時に見えてしまうので、リフメシャッフ
ルだけにして欲しいと頼む。
そんな中、直から大きな声でタイムの声がかかる。
--------------------------------------------------------

ドラマのシナリオとしてはとても面白い反転具合が起こり、
その中にはライアーゲームらしき駆け引きも存在する。
ただ駆け引きとは名ばかりで明かな嘘を付いているとしか思え
ない所があったけど、その辺も敢えて演じているプレイヤー自身
が自分の演技力の賜物だとばかりに勘違いしている所など滑稽な
作りにしたところが笑えた。

常人では出来無い様な動体視力の持ち主が勝つか、それとも
それを上回るだけの頭脳と必勝法があるのか。
あの状況で動体視力云々をいうのもちょっと強引な感じだけど、
プロボクサーにしては頭が切れすぎるぞと思ったのは偏見過ぎ
るか。

最後の方の展開は、なんのこっちゃという感じに、最早知る人ぞ
知る的な展開だったけど、数学の面白さを追求している人たち
にとっては、良くある感じの法則性だったりするんじゃないだろ
うか。

直のタイムのタイミングも良かったし、大声で相手に呼びかける
姿も良かった。そんな呼びかけに応じるわけ無いと思っている
ので展開自体に驚きはないけど、福永のオーバーリアクション
だったり菊池翔の演技が予想以上にドラマを盛り上げた。

作り方も丁寧すぎるほどのもので、わざわざ事ある毎に図で
説明してくれるところは、気難しそうなゲームを上手く解説
しているね。

それにしても大将戦は神崎直。
別に頭が切れる訳ではない極普通のキャラクターだけど勝負に
なるんでしょうか?
対する小坂妙子は今回随分、菊池翔たちのカードの解説をして
いたことからも頭が切れる印象が有る。
ライアーゲームに於いて馬鹿正直さは武器になるのかという
有る意味、矛盾にして最大の興味深い展開が想像されますな。

神崎直 …… 戸田恵梨香 (太陽ノ国)
秋山深一 …… 松田翔太 (太陽ノ国)
葛城リョウ …… 菊池凛子
福永ユウジ …… 鈴木浩介 (太陽ノ国)
西田勇一 …… 荒川良々 (月ノ国・元トラック運転手)
菊池翔 …… 眞島秀和 (月ノ国・元プロボクサー)
小坂妙子 …… 広田レオナ (月ノ国・元アパレルブランド社長)

清蘭 …… 遊井亮子 (LGT事務局員)
谷村光男 …… 渡辺いっけい (LGT事務局員)
エリー …… 吉瀬美智子 (LGT事務局員)
ソラリオ …… 喜山茂雄 (LIAR GAMEのディーラー)

太宰美緒、槙原あこ、伊藤明賢、三箇一稔、奥村幸礼
西田早希、松澤仁晶、松山美雪

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system