LIAR GAME ライアーゲーム2 原作：甲斐谷忍 脚本：黒岩勉 プロデュース：志牟田徹、東康之 演出：松山博昭、大木綾子、長瀬国博 http://www.fujitv.co.jp/LG2/index.html

第7話 クライマックス
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川井とモモコと福永は、十字架4つが揃った為にこれ以上の
取引を拒否する中、葛城リョウによって言葉巧みに残った人員
に仲間になるよう呼びかけられる。みんなが直や秋山の元から
離れていくかに思えたが、牧園だけはその場に残る。
彼が悪魔ならば敗退が決まる中、秋山が試しに牧園と接触、
確認してみると天使だった。
それを受けて福永も彼に接触してあげる事に。
これで直と牧園はそれぞれ十字架3つになる。

直は秋山に感謝するが、一人で残った事もあって彼が天使であ
る可能性は高かったと告げる。しかしそれでも直は、感謝を
伝え、リョウと秋山の二人は頭が良いけど、リョウは冷たい
感じがするのに対して秋山は暖かい人だと告げる。秋山が計算
だけで動く人ならば私なんてとっくに見捨てられていると告げ
る。
それを見ていたリョウは彼らにはこのまま脱落して貰うと呟く。
リョウたちの中には一人、悪魔が紛れ込んでいる事は明らかだ
った。取りあえずそれを確認するために第二ピリオドが終わる
のを待つという。

一方直は川井とモモコに協力して貰えるよう頼むという。
しかし直は既にこの二人とは接触しているのでメリットが無い
のではないか?と言うが、逆にメリットが無いことで信じてもら
えるのではないかという。ライアーゲームの犠牲者を一人でも
減らしたいという彼女。
しかし川井とモモコは一切直の説得に耳を貸そうとはしなかった。
逆にモモコからは綺麗事ばかりで直こそが一番ライアーである
と言われる。
絶望している直を見てリョウは、人間は正直が一番だが、貴方の
行動は全て自己満足であり所詮は偽善であることを指摘される。
それを受けて更に落ち込む直に秋山は、あいつは言葉で人を
操ろうとする奴だから気にするなと慰める。

第二ピリオドは終了し、天使11名、悪魔1名という結果が出る
事になる。
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ドラマとしては相変わらず息も付かせぬ展開で興味深い物が
有った。
ただ今回のリョウの作戦は有る意味反則なもので、細々とした
エピソード上での駆け引きを全て無効化してしまう程のリスクの
高い作戦である。

金で買収したというワイルドカードが存在してしまうと幾らで
も展開上後漬けが出来てしまう事が出来、これを多用するのは
ちょっと辛く、味気なく感じるかも知れない。

ただ直とリョウが信念として真っ向から対峙しているわけで、
人を信じる力が勝つのか、金の力が勝つのか面白い構図では
有る。

秋山が第2ピリオドが終わった次点で必勝法があるとした時、
どんなトリックがあるのかなかなか想像できるものが無かった
が、まさかの判定部屋を乗っ取りを画策しているとは思わなか
った。
しかも福永のキャラクターが面白い感じに使われ、まず裏切る
のは彼しか居ないだろうと思っていただけに、憎たらしさと同時
に上手く視聴者を騙すことが出来たのではないか。

ゲームの先を見通せている人物に対して他のプレイヤーはひれ
伏すしか無い状況の中、殆ど自分の意見を持たずに展開に流さ
れるばかりのプレイヤーたちにも一定の活躍を与えている面でも
とても細かいところに配慮しているなと思う。
土田が直たちに味方することが出来無かったのも、悪魔だった
というオチに何処か納得するものがあった。

それにしても残り二話で描けるのかな。

神崎直 …… 戸田恵梨香 (太陽ノ国)
秋山深一 …… 松田翔太 (太陽ノ国)
葛城リョウ …… 菊池凛子
福永ユウジ …… 鈴木浩介 (太陽ノ国)
西田勇一 …… 荒川良々 (月ノ国・元トラック運転手)
菊池翔 …… 眞島秀和 (月ノ国・元プロボクサー)
小坂妙子 …… 広田レオナ (月ノ国・元アパレルブランド社長)

川井タツヤ …… 姜暢雄
池沢テッペイ …… 忍成修吾
大塚マリエ …… MEGUMI
牧園ワタル …… 夕輝壽太
安川ノリヒコ …… 春海四方
土田靖史 …… 森下能幸
谷中モモコ …… 片桐はいり
佐伯ヒロカ …… 武井咲

清蘭 …… 遊井亮子 (ＬＧＴ事務局員)
谷村光男 …… 渡辺いっけい (ＬＧＴ事務局員)
エリー …… 吉瀬美智子 (ＬＧＴ事務局員)
ソラリオ …… 喜山茂雄 (LIAR GAMEのディーラー)
横谷ノリヒコ …… 鈴木一真

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)