LIAR GAME ライアーゲーム2

原作:甲斐谷忍
脚本:黒岩勉
プロデュース:志牟田徹、東康之
演出:松山博昭、大木綾子、長瀬国博

http://www.fujitv.co.jp/LG2/index.html


第9話 禁断の最終回

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秋山がやろうとしていた作戦は先に葛城リョウが完成させてい
た。
秋山側はマリエと川井を味方に付けたので後は池沢を味方に
つけるだけだと一安心。

葛城リョウはみんなが居る前でこの中に裏切り者が居るという。
今は分からないが時間の問題であると。

11ゲーム目が始まろうとしているとき、川井とマリエは二人で
裏切りを臭わす会話をしていた為にその会話をモモコに撮られ
てしまう。川井とマリエは目隠しをされて、裏切り者は誰なの
か先に答えた方にポイントを与えるという。それはまるで囚人
のジレンマであり、先に裏切れば大金を持って抜けられる事を
意味していた。暫くすると物音が聞こえる。マリエは川井が
裏切ったのではないかとするが、ここで裏切れば全ての計画が
無効になるとして我慢する。時間が過ぎると案の定、川井が
裏切っていた。マリエは裏切られた事に激怒する。
仕方なくマリエたちは秋山から持ちかけられた作戦を全て話す。
リョウがやろうとしていた作戦と全く同じ作戦を持ちかけられ
たという。リョウはマリエに指示し、秋山の策をそのまま実行
せよと命令する。そして運ぶフリをして金塊を持ち帰る様
告げる。
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金や恐怖によって人は統率されるものだと信じる葛城リョウと
人はそんなものにだけ心を動かされないとする神崎直の対決
だった。
リョウと秋山の対決だと思わせ、実際には直とリョウの信念の
対決である所はとても良くできたところだ。

どうやってこの流れを制したのか。その辺の流れに関しては
正直理解出来たのか出来無かったのか自分でも良く解らず、
説明的な展開をただ右から左に受け流していただけのもので、
リョウが思っているよりも先にキーマンである池沢を
秋山が抱き込んでいたというのが核心的なもんだろうと思う。

ぶっちゃけゲームに於ける裏技が多すぎるというか、カードの
再発行とか他人にカード貸し借りするとか、展開としてはかなり
邪道の極地を行っている感じ。

この辺の描写に関しては正直幾らでも後付け出来る流れで、
実はあの時点でももう作戦を見破っていて手を打っていたのさと
作者の匙加減で幾らでも変更が利きそうな内容だなと思う。

ドラマとしての興味は、葛城に有ってリョウに無いものという点
と、ダマされた事が分かった後、あれ程冷静だった葛城リョウが
どんなリアクションを取るのかなという事か。

最後は映画との整合性を図るために細かい微調整がなされたし、
ラストゲームは殆ど秋山とリョウしか対応できないゲームと化し
ていた為に他のキャラクターの影が薄かった。

でも面白かったな。近年の日本のドラマで海外ドラマレベルに
達している数少ないドラマの一つかも。キャラクターの見せ方
も上手かったので、悪者さえも魅力的に映ったし、次にどういう
作戦を使うのか常に視聴者の先を行く展開が用意されていたので
最後まで息をつかせない展開だった。

神崎直 …… 戸田恵梨香 (太陽ノ国)
秋山深一 …… 松田翔太 (太陽ノ国)
葛城リョウ …… 菊池凛子
福永ユウジ …… 鈴木浩介 (太陽ノ国)

川井タツヤ …… 姜暢雄
池沢テッペイ …… 忍成修吾
大塚マリエ …… MEGUMI
牧園ワタル …… 夕輝壽太
安川ノリヒコ …… 春海四方
土田靖史 …… 森下能幸
谷中モモコ …… 片桐はいり
佐伯ヒロカ …… 武井咲

清蘭 …… 遊井亮子 (LGT事務局員)
谷村光男 …… 渡辺いっけい (LGT事務局員)
エリー …… 吉瀬美智子 (LGT事務局員)
ソラリオ …… 喜山茂雄 (LIAR GAMEのディーラー)
横谷ノリヒコ …… 鈴木一真

丘辺雪也 …… 石橋蓮司

厚木拓郎、小幡誠

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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