ラブシャッフル Love Shuffle 脚本／野島伸司 プロデューサー／伊藤一尋 演出／土井裕泰、山室大輔、坪井敏雄 http://www.tbs.co.jp/loveshuffle/

第9話 愛の裏返しは孤独だった

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芽衣は諭吉がキスして迫ってくるのを止め涙する。
正人も寝ている旺次郎に迫るがキスするのを自制する。
愛瑠はキスするためにすり寄ってくる啓に平手打ち。
先日はそちらから迫ってきたことを告げるが、女性からは良い
のよと一言。
海里の誕生会の翌朝より居なくなった海里は未だ見つからない。
啓や愛瑠は落ち込む旺次郎を見かねて元気づけようとするも
全く効果がない。旺次郎は自分が彼女に付けた鈴の音を熱心に
聞き分けようとして、敏感に反応する。
旺次郎がおかしくなっていくのを正人だけは嬉しそうだと愛瑠
は指摘する。すると正人は口を開き、海里を旺次郎に近づけれ
ば彼が壊れることは予想していたと告げ、そんな正人の事を
責める愛瑠たちに、ニセモノの君たちに僕の絶望と孤独である
気持ちを出来るわけがないと告げる。
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海里が失踪した件は正人が仕掛けた最後の賭けだった。
これ以外の方法が見あたらないという正人。
人の人生とは本人が亡くなっただけでは終わらないという
言葉の真意とは!?

疑似的な死後の世界を味わせることによって人の価値を知る
という正人の計画。既成概念というものを打ち壊して見て
始めて見えるものの存在。これまでシャッフルして来た事も、
有る意味恋人同士の既成の関係性を壊してみて、客観的に相手
のことを見ていく事で新たな価値観にたどり着くための一つの
方法論だった。

壊れたモノからまた人は再生を果たしていく。その時が最も
人間らしく生きている実感を得られるときなのかも。
人の感情を都合良く揺さぶる感じがなんとも言えないが、
ドラマとしては面白い方向に流れているな。

タナトスが相変わらずよく分からないので、何を以て打ち消す
事が出来るのか分からないが、自分のことよりも自分が好きな
相手の反応を伺いそれを利用して打ち消させるという所が面白
いね。

玲子は結局子供の存在が複雑な状況を生む。
新しい恋愛の価値は彼女主導で行っていたようにも思えたけど、
結局夫に浮気する口実を作られるなんて、なんとも寂しい限り。
最初から浮気をしている事を知っていたのならば、なんでそんな
複雑なことをしたのだか。
ドラマ「ありふれた奇跡」とは逆に男性側に子供を産めない
要素が有るわけだけど、寧ろ都合良いとばかりにハネを伸ばす
夫の楽天ぶりが凄い。

タラちゃんずは終焉か?
彼を失ったと見る海里と諭吉の珍しいコラボレート。
海里は彼の再生の過程で自分の姿が無くなっていくことにジェラ
シーを感じるどころか、寧ろ虚無感に陥らないだろうか。

最後に旺次郎が仕返しに行くところが良かったな。
やられっぱなしじゃ格好悪いものね。

宇佐美啓（29） - 玉木宏 (一流IT企業課長)
逢沢愛瑠（25） - 香里奈 (フリーの通訳者)
世良旺次郎（26） - 松田翔太 (プロカメラマン)
大石諭吉（29） - DAIGO (株トレーダー)
早川海里（19） - 吉高由里子 (豪邸に住む美大生)
上条玲子（34） - 小島聖 (超セレブで魅力的な人妻)
香川芽衣（25） - 貫地谷しほり (啓の婚約者で社長令嬢)
菊田正人（32） - 谷原章介 (心療内科)

亀井五郎 - 袴田吉彦
香川浩介 - 野村祐人
亀井美恵 - 梅宮万紗子

栗原功平、小野貴紀、常石梨乃、鈴木美弘、池田誠

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)