ラブシャッフル
Love Shuffle

脚本/野島伸司
プロデューサー/伊藤一尋
演出/土井裕泰、山室大輔、坪井敏雄

http://www.tbs.co.jp/loveshuffle/


第10話 運命の人にめぐり逢うために


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元サヤに戻った啓と芽衣。
啓はエレベーターで愛瑠に会うと、自分は馬鹿だと思うが、
利口に生きたらつまらない事を教えてくれたのは芽衣である
事を告げる。
エレベーターのドアが開くといつものように旺次郎と正人が
食卓を囲んで待っていた。
みんなで一緒にフォークダンスを踊り出す。その途中でいつの
間にか海里と諭吉も入ってきていた。旺次郎は海里が生きてい
た事を驚き腰が引ける。
全ては正人が仕組んだ事だと告げる。旺次郎が悲しむ姿を見せ
て自殺するのを食い止めたのだという。20歳の誕生日はまだ
来ていないことを告げられる。啓の発案で会いづらくなって
しまったので、楽しい時に便乗して登場しようと言うことに
なった事を告げる。旺次郎は混乱し涙したかと思えば、突然
海里の首を絞めると、俺が殺してやると告げた。
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なんとも一言では言い表せない結末が用意された。
面白いのはシャッフルしたことで、全て当初恋人だった人から
相手が変わったという現実。
愛情なのか相性なのか?運命の人は本当に目の前にいる人なのか
という興味深いテーマが存在した一つの結論がここに提示され
る。

現実離れしているのはやはり芽衣を巡るエピソードか。
啓と芽衣が元サヤに戻ったのかと思わせ、実際には別れていた。
その受け皿を諭吉が引き継いだということで、それが分かるのが
結婚の時。元々啓に人を引きつけるカリスマ性が有ったことと、
芽衣が望んでいた啓の姿を上手く引き出した感じの内容だ。

ドラマとして上手いのは、そんな啓にも上手く受け皿を
作ったことだろうね。背負うモノがあると自由に行動できない
為に別れたのかも知れないが、そこで今度は愛瑠と結ばれると
結局同じく背負う部分が出てこないだろうか。

諭吉はドラマの中でもかなり癖のある使われ方をしていたが
最後まで豪快な役どころに終始した。
友情も恋人も失ってしまったと落胆していた彼に、二つの最高
のものを与えて改めて実感させる作り。
買収関係の話はかなり強引だが、諭吉にとってはようやく自分
の為に有意義なお金の使い方が出来たと考えれば万事OKか。

旺次郎と海里も結局結ばれた。
タナトスが何かを理解した彼が、これまで理解されてこなかった
彼女の心を受け止めることを約束する。旺次郎の海里への態度は
ベタベタしすぎず、時に突き放したかと思えば、その行動の中に
は愛情が見え隠れしているので、とても良い感じの役柄だった。
有る意味一番難しい役どころだったのかも知れないね。

正人と玲子。
まさか玲子の子供が正人とは思わなかった。
過去を上手く吹っ切ると共に、いざ一歩足を踏み出すときに
都合良く全てが揃っている感じの玲子との絡みだったな。

最初は変なドラマだったけど、なかなか面白かったね。
誰一人不幸せにならないところが計算され尽くしたドラマだと
言った感じだね。

宇佐美啓(29) - 玉木宏 (一流IT企業課長)
逢沢愛瑠(25) - 香里奈 (フリーの通訳者)
世良旺次郎(26) - 松田翔太 (プロカメラマン)
大石諭吉(29) - DAIGO (株トレーダー)
早川海里(19) - 吉高由里子 (豪邸に住む美大生)
上条玲子(34) - 小島聖 (超セレブで魅力的な人妻)
香川芽衣(25) - 貫地谷しほり (啓の婚約者で社長令嬢)
菊田正人(32) - 谷原章介 (心療内科)

亀井五郎 - 袴田吉彦
香川浩介 - 野村祐人

佐々木省三、木下政治、辻義人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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