メイド刑事

原作/早見裕司
脚本/真部千晶(1)(2)、波多野都、岩下悠子、末安正子
監督/藤岡浩二郎、山下智彦、橋本一
プロデューサー/島川博篤、榎本美華、小柳憲子

http://www.tv-asahi.co.jp/meido/


第2話 大病院潜入!仮面家族の謎

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葵のレディース時代の仲間である曜子が海堂家に傷ついた姿
でやってくる。もう二度と逢わないと約束したのにと曜子は
申し訳なさそうにするが、葵は妹分なのだからいつでも頼って
来てとのこと。曜子の話では葵の変わりに"関西流れ星連合"
の3代目総長になった妹尾紅にやられたのだという。
葵が総長の時に酒と煙草、そして市民相手の喧嘩はしないとい
うルールを作ったと言うが、紅は男性と付き合うようになって
以来堕落し、大麻の密売を始めたという。なんとか辞めるよう
説得したが、刃向かったと見なされてリンチされたという。

紅が付き合っている男性は三津田総合病院の息子という事。
なんとか昔の仲間を救いたいとして葵は自ら海堂に申し出て、
この調査を任せて欲しいと頼む。
そこで三津田家に入りメイドとして調査することになる。
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ドラマとしては葵のレディース時代の過去を絡ませた話だった。
いずれレディース時代の事を取り上げるとは思っていたけど
二話目にして早くもレディースからメイドへと転身した時の
映像が流れるとは思わなかった。ドラマとしてのメインは
葵の父親の横領事件の件という事になるのかな。

さてこのドラマ、設定としては無茶苦茶なものだけど、内容と
してはかなり硬派な作りなのが好感の持てる点だ。
メイドの設定だと、大抵日本のドラマはキャラクターを安っ
ぽく描いて、シナリオを堪能する前に幼稚さに呆れて正視
出来なくなるものだが、このドラマはその点を気を使って
上手く描いていると思う。

今回は紅に密売を命じているものの存在が誰なのかを調べて
行く内容だった。
あまり情報が無い故に、彼氏が誰なのかさえも分からない
状況の中でのスタート。

冒頭から先入観を植え付けるように秀一は横暴な奴で勇次は
優しい人物像を刷り込まれたり、勇次が意味ありげに部屋を
決して掃除するなと告げたりする辺りは、とても上手く興味
を引き出している。

一つ一つ可能性を潰していくように、次男は紅と付き合って
いるが、麻薬を売らせる人物像ではないこと、長男はキツイ
性格だが医師としては真面目に働いていることなど、段取り
を踏んでいく。

犯人が新谷満で有る点を靴に付着するガソリンの臭いから
明らかにしていくというのは、ちょっと無理が有るような
感じもするけど、自分の地位を守るために勇次をハメよう
としていた所で上手いことフォローしている感じ。

紅に対して葵が彼女を更生させたい理由を、今の自分の
心境やら経験を通して描いた点はとても良くできた部分。
居場所がなかった頃の自分ではない事を、最後の映像の中で
上手くまとめた感じだ。

若槻葵 …… 福田沙紀 (海堂家で働く優秀なメイド。18歳)
海堂俊昭 …… 原田龍二 (京都府警・本部長)
梶正治 …… 的場浩司 (捜査一課・警部補)
坪内さくら …… 大島蓉子 (海堂家コック)
朝倉執事 …… 品川徹 (海堂家執事)
百瀬玲子 …… 中山恵 (捜査一課・刑事)
伊藤曜子 …… かでなれおん (レディース)

--- …… 蟹江敬三 (タイトルナレーション)
少女時代の葵 …… 前田莉緒

三津田秀一 …… 浪岡一喜 (長男)
三津田勇次 …… 杉浦太陽 (次男)
新谷満 …… 菅原大吉 (病院の事務長)
三津田朋美 …… 相本久美子 (継母)
妹尾紅 …… 仲村瑠璃亜("関西流れ星連合"の3代目総長)
三津田勲 …… 峰蘭太郎 (医師会の会長)

安井牧子、下元佳好
吉田輝生、内藤和也、潮田由香里、松島紫代、西村舞
西村真由美、吉本奈々、北篠薫、辻村あき、山田恵子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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