メイド刑事

原作/早見裕司
脚本/真部千晶(1)(2)、波多野都(3)、岩下悠子、末安正子(4)
ハセベバクシンオー(5)
監督/藤岡浩二郎、山下智彦、橋本一
プロデューサー/島川博篤、榎本美華、小柳憲子

http://www.tv-asahi.co.jp/meido/


第5話 (秘)潜入京都女流作家の密室

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ミステリー界の女帝と言われた島崎絵里子。
母親の書いた本を読む娘の香奈子は、ある時兄・圭輔が戻って
来たことに驚く。
圭輔は一年前に狩りに出掛けた際に猟銃を暴発させて、当時
彼女だった藤川万里江の事を射殺してしまったことがある。
川に流される万里江を救うために飛び込んだ圭輔もそのまま
帰らぬ人となった。しかし遺体が見つかったのは万里江だけ
だった。

香奈子は帰ってきた圭輔を見て利き手が違うので兄ではない
という。しかし彼女は何故か別人であることを証明する為に
鑑識を家の中に入れることを拒んでいた。そこで葵が潜入し
捜査することになる。
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今回はこのドラマの中で一番面白い話だった。

事件が発生したわけではないのに何故潜入捜査するのだろうか
と思っていたが、一年前に事故とはいえ恋人を射殺してしまっ
た過去があるのね。

ドラマとして面白くなった要因としては、圭輔が怪しいだけで
なく香奈子側にも十分怪しい言動が見て取れたことだ。
どちらが本当のことを言っているのか良く解らない部分が有り
鑑識を家に入れたくない理由や、トビラを開けると何故か
壁になっている場所があるなど、怪しい雰囲気は十分。

圭輔が本当に他人だとしたならば簡単に見分けられるはずなの
に、何故それが出来ないのかがもどかしく映る。

コメディとホラーのバランスがとても巧みで、葵が空を飛んだ
辺りは大爆笑だった。
夜中に香奈子が現れるシーンも、恐らくレールを敷いた撮影
だろうが、滑るようにして登場する所など、凝っていたと思う。
また今回はキューティクリーナーを使わず解決するのかと
思わせた辺りの駆け引きは面白い使い方だなと思う。

血の繋がらない兄妹という設定もありがちとはいえ興味深く、
自分が殺していたために兄で有るはずはないとする辺りの事実
関係も面白くできていた。

母親は香奈子の事を完全に小説の題材としか見ていなかったの
かな。遺稿となる作品は、こうなることを予想して書いていた
のだろうか?そうだとしたら香奈子の事を愛していなかったの
かな。

若槻葵 …… 福田沙紀 (海堂家で働く優秀なメイド。18歳)
海堂俊昭 …… 原田龍二 (京都府警・本部長)
梶正治 …… 的場浩司 (捜査一課・警部補)
坪内さくら …… 大島蓉子 (海堂家コック)
朝倉執事 …… 品川徹 (海堂家執事)
百瀬玲子 …… 中山恵 (捜査一課・刑事)
伊藤曜子 …… かでなれおん (レディース)

--- …… 蟹江敬三 (タイトルナレーション)
少女時代の葵 …… 前田莉緒

島崎香奈子 …… 岩佐真悠子 (長女)
島崎圭輔 …… 柏原収史 (長男。香奈子の兄。)
藤川万里江 …… 広瀬ちなみ (圭輔の恋人)
楠瀬美恵子 …… 和泉敬子 (島崎家の叔母)
沖田和哉 …… 野田晋市 (圭輔の大学時代の親友)
ゴリマッチョ …… 土平ドンペイ (不良。曜子が一撃)
若松徹 …… 浅田祐二 (WX出版社)
島崎絵里子 …… 鈴川法子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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