魔女裁判

脚 本/前川洋一
プロデュース/関卓也、小池秀樹
演 出/加藤裕将、小原一隆

http://wwwz.fujitv.co.jp/majo/index.html


第1話 ある日僕らは裁判員になった…そして忍び寄る魔の手

--------------------------------------------------------
裁判員候補者に選ばれた人々は南関東地方裁判所に集まる。
軽い面接を受けた上で候補者が決定する。
この日候補者の一人として吉岡徹は裁判所へ向かう。どうせな
らば派手な奴が良いとする彼は、本来候補者として選ばれた事
を口外してはいけないのにもかかわらず、新聞記者で恋人の
本宮香織に告げていた。
抽選の結果、6人の裁判員と補充裁判員の2人が決定し、評議室
で裁判員としての宣誓を行わされる。
そして裁判官から簡単に裁判に関する説明を受け9人で話し合
い多数決で評決を決める事を告げられる。

担当するのは今話題となっている東条ホールディングス会長
殺害事件。12月19日の午後4時に会長・東条総一郎が殺害され
る。後頭部をレンガで殴られ、暖炉に顔を突っ込まれて窒息死
したのだという。容疑者として捕まったのは当時彼の恋人だっ
た柏木鏡子。クラブ"ティアラス"に勤めていた頃に、会長と
出会い、妻・サチエを押しのけ、60億円の資産に目を付けた
容疑者が内縁の妻になり、遺言を作らせたという。全ては資産
を入れるための犯行との事で控訴事実が読み上げられるが、
被告である柏木鏡子は殺害を否定する。
--------------------------------------------------------

裁判員制度に向けて、今後起こるかも知れない事を描いた感じ
のドラマ。
正直この手の内容はもっとシリアスで繊細な作りにした方が
面白い気がするのだが、ロック音楽のように効果音がガンガン
に鳴り響き、派手な作りで構成されたようなドラマ。

鈴木亮平演じる黒川竜一が如何にも悪者的格好をしていたり
裁判所に監視カメラが設置している段階でなんとなくシラケて
くる内容だし、いきなり扱う事件が世間を賑わせているドラマ
という設定上、全てに於いて派手なドラマになっている感じが
する。

さて裁判員制度を目前としている中で、裁判員制度に於ける
HOW TOドラマといった色も強いドラマだ。

10年前の被告の過去を口にした時点で、今回の裁判のみで判断
して欲しいとクレームが入ったり、被告と同じく子供の居る
立場の渡部いずみが、評決を下すのは難しいと感情的に訴えて
くるのに対して、感情に左右されるなとだめ出しが入る辺りは、
今後裁判員制度に参加する人たちへの示唆する内容なのだろう。

初回故にキャラクターの紹介色なども強かった。
内容としてはそんなキャラクターの性格を掴むために色々と
色仕掛けをしてみたり、危機的状況を演出した中で、行動分析
の中からそれを見極め、裁判を有利に働かせる為に色々と仕掛け
ていきそうな内容だ。

色んな人のウィークポイントも描かれた。
特に田所がゲイである点、吉岡は金に弱い立場にいる点。
渡部は子供が最大のウィークポイントか。介護ペルパーの内海は
意外と臆病で真っ先に部屋から逃げようとしていた。
そういう行動分析を鈴木亮平や滝沢沙織にやらせるのではなく、
神経質そうな分析医に行わせるだけでもドラマとしては現実味
が出てくると思うんだけどね。

取りあえず当面は様子見かな。

吉岡徹………生田斗真 (オレンジ:デザイナー)
渡部いずみ…加藤あい (ホワイト:主婦)
本宮香織……比嘉愛未 (新聞記者)
黒川竜一……鈴木亮平 (得体の知れない男)
柏木遥………忽那汐里 (鏡子の娘)

奥寺梨華……末永遥 (ドンペリピンク:キャバクラ)
田所秀雄……中村靖日 (パープル:理科教師)
井筒肇………山谷初男 (補充裁判員)
相馬卓………平方元基 (ブルー:法科大学院生)
根津芳子……中村果生莉 (補充裁判員)
内海信恵……松本じゅん (ピンク:介護ヘルパー)
進藤亮介……渡邉紘平 (弁護士)
大沢陽子……宍戸美和公 (検事)
水島真紀子…滝沢沙織 (得体の知れない女)

柏木鏡子……石田ゆり子 (被告:魔女)

美濃部学……岸博之 (裁判長)
北村武彦……野元学二 (裁判官)
塚田久美子……堀ひろこ
東条総一郎……早川純一 (被害者)

優木まおみ、松尾翠(アナ)、本間ひとし、小浜正寛、小島康志
磯野光沙、青木一、中野順一朗、石井春花、吉田晋一
熊谷美香、友光小太郎、白石タダシ、西海健二郎、秋田宗好
富永健義、坪谷隆寛、日和佑貴、植松洋、原千奈津
天蝶司晃、仲井真徹、野貴葵、森崎えいじ、高橋裕美、華恋

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system