名探偵の掟

脚本/大石哲也(1)(2)(4)、山内真介(3)(5)
演出/宮下健作 他
プロデューサー/関拓也、高野渉

http://www.tv-asahi.co.jp/meitantei/


第5話 時刻表殺人!?


--------------------------------------------------------
軽井沢OL殺人事件が発生。
被害者は古井カブ子・37歳。第一発見者はホテルのボーイ。
死亡推定時刻は5月10日の16時から19時の間。首に絞められた
跡が有りそれが死因だった。
カブ子は15時に一人でチェックインしている。トイレの便座が
上がっていることから、容疑者は男性ではないかという。
捜査本部が設置され、偶然大五郎も警察に居たが、自分は
クラシック系専門の探偵であり、避暑地の事件は性に合わない
として逃げ出す。しかし駐輪所に置いておいたハズの大五郎の
自転車のサドルが盗まれており、大五郎はそれは人質に取られ
たものだと受け取る。犯人は茉奈だと目を付けた大五郎は
事件が解決したら返してくれとして勝手に突っ走るのだった。
--------------------------------------------------------

今回はアリバイトリックを暴くもの。

ドラマの凄いところは、ポイントをアリバイ崩しの一点に集中
させた事。全然容疑も動機も固まっていない状況の中で、容疑者
を一人に絞って、その人物のアリバイを崩すことが即ち犯人だと
成立させてしまうという暴挙に出たところだ。

こんな展開も決して悪くはない。
犯人からの挑戦状であり、犯人はどういう経路で軽井沢と大阪
を行き来したのかは告げないものの、それ以外は如何にも自分が
犯人だとアピールしてくる。
そんな容疑者があまりにアピール性が強く押してくるために、
大五郎の心が砕ける辺りはちょっと笑えた。

しかしドラマの凄い所はアリバイの一点に集中させたにもかかわ
らず、結論に於いてアリバイの件は完全に放棄してしまった事
だろう。こんな無茶苦茶なドラマ有りなのかというくらい
変なドラマだった事は間違いない。

とてもシュールな展開で良かったのだけど、出来れば自転車
盗難の件は真面目に段取りを付けて解明して欲しかった。大五郎
にとって自転車こそ優先すべき物って事で、これでこそ成立する
ドラマだと思うんだよね。

博多に移動した辺りの展開を見て、実は飛行機を使って博多経由
でアリバイを崩せるのかなとか思っていたのだが、全く違う
オチだった。

心持ちちすん様の登場も多かったし、今回は茉奈が大五郎に気が
有る事が判明しただけでも良かった感じか。

天下一大五郎 …… 松田翔太 (23歳・名探偵)
藤井茉奈 …… 香椎由宇 (23歳・捜査一課の新人)
大河原番三 …… 木村祐一 (45歳・捜査一課の警部)

森山瑞希 …… ちすん (25歳・捜査一課・女性警察官)
植松慶太 …… 入江甚儀 (17歳・カフェ店員)

蟻場耕作 …… 橋本さとし (犯人。)
古井カブ子 …… 石川綾子 (被害者)
只野一郎 …… 岡本光太郎 (カブ子の元彼)
大崎裕子 …… 桂亜紗美 (カフェの店員)
茉奈の父 …… 深見三章 (実家は博多らしい)
茉奈の母 …… 夏川加奈子

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

inserted by FC2 system